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第4章 - 6話 ページ6

(ここか…。)

日が沈みかけの午後6時。
私は二丘街にあるカフェの窓側の席に座り、真横にあるホテルを見ていた。
ウォラストン王国の一等地にあるこのウェストファーレホテル、この地下でVIP専用奴隷販売が行われているらしいのだ。
それ以上の情報に関しては一切不明。
ネテロ会長から頂いた20億を使う道も勿論思いついた。
ただ結論、大金を払おうがコネクションがなければ闇の中に入れないだろうと推測した。
なぜなら奴隷販売が行われている場に来るVIPたちは聞くに世界の要人貴族。
下手に金だけ積んだ部外者を入れたものなら摘発につながる可能性はゼロではなく、摘発により彼らの地位が危ぶまれる。
そんなシナリオは誰だって思いつくのだ。

念が使えたのならまた対応が変わってくるが今は”乖離”の代償で念が使えない。

そうなると道はひとつ。
強行突破のみ。

強行突破といっても真正面から立ち向かうわけではない。
あくまで裏から、密かに侵入する。

既に戦略は練ってある。
まず地下に行くためにホテルからではなく、奴隷の搬入口から侵入する。
その場所はカフェに来る前に見つけた。三丘街東部の二丘街専用水路である。
私は奴隷商がこんな一等地にあるホテルの正面もしくは裏口から堂々と奴隷を搬入するわけがないと踏み周辺、三丘街を調べたところ発見した。
そしてそこを進むと見張りが二人いる。
しかし、さほど強そうではなかった。今の私でも対処できるはずである。

念が使えなく、体の状態があまり良くないといえど、普通の人間より身体能力は優れている。まだ望みはあるだろう。

しかし危険であることに変わりはないため保険をかけるべく、携帯電話の中のある番号をタップした。

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ねこ@自己満小説(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年12月6日 7時) (レス) @page15 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
零落*・reira(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!これからもこの作品をよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年2月18日 7時) (レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 合格おめでとうございます!!続編めちゃめちゃ嬉しいです!2も楽しみにしてます〜! (2020年2月18日 4時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零落 | 作成日時:2020年2月16日 15時

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