第4章 - 13話 ページ13
雨が静かに降り注ぐ夜、青年はウォラストン三丘街東部にいた。
用水路の壁にもたれ手元の携帯電話の画面を見ている。
しかし時計が20:00を知らせた時、彼は忽然と姿を消した。
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オレはAに依頼された通り、奴隷商人のアジトに潜入した。
彼の気配がある部屋のドアを開ける。
絶で気配を消したまま念能力者の背後に回り込み、男の首を手元のナイフで切り落とした。
何かに熱中している人間ほど警戒心が欠けるものは無い。
死体をAから引き剥がし、床に放る。
「クロ、ロ…?」
掠れた声が耳に入り、オレはAの顔を覗き込む。
「ああ、そうだ。見えないのか?」
「霞んで、よく、わからない。」
相当なダメージを受けたのであろう彼の体は今にも壊れそうだった。
抱き上げようと腕を体の下に入れると、触れただけで痛いのだろう、悶え、口から苦しそうに声を溢す。
しかし、抱え上げると彼の体は急に脱力した。
「A?」
返事はない。彼は意識を失っているようであった。
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ねこ@自己満小説(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年12月6日 7時) (レス) @page15 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
零落*・reira(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!これからもこの作品をよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年2月18日 7時) (レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 合格おめでとうございます!!続編めちゃめちゃ嬉しいです!2も楽しみにしてます〜! (2020年2月18日 4時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零落 | 作成日時:2020年2月16日 15時