荷物を持たせてください!!(最後マレウス様side) ページ29
そうこうしている間に、3年D組の先輩方は授業を終えて、席を立とうとしていた。
(マレウス様、物憂げな瞳が美しすぎる!!
頬杖ついてるのも可愛い…って、あっ!教室を出ようとしてる!)
ボクは偶然をよそおって、3年D組のドアを開けた。
『マレウス様マレウス様!!部活動のお迎えにあがりました〜!!』
「ああ、Aか。今行く。」
そうは言っているものの。うわお。とても嫌そうな顔をしてらっしゃる…
地味に傷付く。
ボクは、さりげなくマレウス様の横に並ぶ。
『マレウス様、荷物をお持ちいたしましょうか!?』
「それくらい自分で出来る。」
『不満げなマレウス様も可愛い!あ、いえ、むしろやらせてほしいです!』
「なぜそこまでこだわる?」
そう言って、マレウス様は呆れたような、面白がっているような顔で微笑んで、荷物をボクに渡してきた。
『あ"あ"、好き!!…じゃなくて、えっと、ほら、このバックって、先程までマレウス様が持ってたじゃないですか?
つまり、ボクがそのバックを持ったら、マレウス様と間接的に手を繋いだ事になるんですよ!!
それと、荷物を渡されるなんて、妻と夫みたいじゃないですか。
あ、むしろこのまま入籍しませんか!?』
ボクがそう言うと、マレウス様の笑顔が凍りついた。
『あ、いや〜。冗談ですよ!…一割位は。』
「せめてそれは本気の割合であるべきだろう…」
うん、これはちょっとヤバい。
これ以上マレウス様からの評価が下がる前に話題を変えよう。
『と、ところで今日の部活って、何をするんですか?』
「今まで誰も入らなかったから、大した活動はしていなかったんだが…そうだな。ひとまず、散歩がてら学園内のガーゴイルを見て回るとするか。」
『散歩!?良いですね!散歩をしながらボクと2人っきりで愛を語り合いましょう!!』
「都合の良い所しか拾ってない気がするんだが…」
『そんなことないですよ!さあ、速く行きましょう!!』
そう言って駆け出していくA。
僕は、軽くため息をついて追いかける。
なぜだろう。合うたびに僕は、Aに振り回されている気がする。
***
Aさんの部活動の設定を追加しました!
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茨の國のぼっち(プロフ) - もちたさん» わあっ!ありがとうございます!そう言ってくれると私も凄く嬉しいし、書くのが楽しくなります!これからも、のんびり更新がんばります! (2021年1月13日 6時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
もちた - 凄く面白くて読むのが楽しいです!!!更新頑張ってください!!! (2021年1月12日 19時) (レス) id: eac30fd62c (このIDを非表示/違反報告)
ねっこ - 茨の國のぼっちさん» やったあああ!楽しみにしてます!! (2020年10月15日 17時) (レス) id: fe5ea8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち - ねっこさん» うっそぉ!?こんな拙い文章を読んで頂いて、しかも好きだなんて!テスト終わったんで更新頑張ります! (2020年10月14日 20時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
ねっこ - えっ!?この作品好きすぎてやばいです!!性格も私そっくりだし......(あ)もう更新めっっちゃ頑張ってくださいいいぃぃぃぃ!!!! (2020年10月9日 16時) (レス) id: fe5ea8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茨の國のぼっち | 作成日時:2020年10月3日 1時