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Aは川のそばを歩いていた。
時刻は夕刻だ。何にせよ仕事着のまま、ポートマフィアの幹部補佐なんて者は歩き回れない。
「あ？」
見えたのはボロボロの衣服を着た白髪の少年と蓬髪で茶の外套を着た青年。そして、蓬髪の青年の身体は濡れていた。
「ここ、水の綺麗な川なのに。あいつ流れたのか…」
じっと見つめているとすぐ横を眼鏡をかけた長身の男性が通りかかった。
？「糞…太宰のヤツ…任務を放って何処へ行ったのだ…！」
武装探偵社の国木田独歩である。彼の名前は知っており勿論情報部でもリストにしている途中である。
かと言って声をかけるとなるとAも少なくとも裏社会では顔が知れている。
「(髪の毛下ろせば大丈夫か…)」
国木田「あの。失礼ですが。」
「！？」
こちらから話しかけなくとも向こうから話しかけてきたのだ。それは普通に、驚く案件であろう。
「…びっくりした。。何ですか？」
国木田「これは失礼致しました。蓬髪の包帯男を見かけませんでしたでしょうか」
「ああ、、それなら」
Aはそう言い、橋の下を指差した。
続く
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作者名：テオ | 作成日時：2017年9月6日 20時
