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「(ある街で暴れている人喰い虎ね…)」
ガムを噛みながら長く暗い廊下を歩くA。最近幹部である中原と付き合い始めてから物腰こそ柔らかくなったもののオーラは絶好調に怖い。
考える仕草ひとつがとりあえず怖いのだ。
黒服「中井補佐…!お、おお、お疲れ様です!エレベーターは何階に致しましょうか!!」
「情報室フロアがいい」
黒服「了解です!」
黒服が顔を真っ青にしてAのオーダーを聞き取るが半分気絶状態である。
「ねえ、」
Aはボタンの前に立つ黒服の背中をまじまじと見たあと彼に声をかけた。
黒服「はいぃ、、!」
「声、上ずってる。あと肩幅あるんだからもうちょっとカラダ鍛えたら最下級構成員じゃなくて中級までは確実にいけると思うよ。」
いきなりのアドバイスに黒服の目は丸くなる。
黒服「え。と中井補佐?」
一瞬、キョトンとした顔をするが直ぐに顔を引き締める黒服。
「ま、鍛えるか否かは任せるよ」
「名前と歳は?」
山田「山田です。22です。しかし、中井補佐に申し上げるほどの名前ではありません。」
山田が恐縮した顔持ちでAに言ったときに丁度Aの目的フロアに着いた。
「ふーん、、そんな事ないけど…覚えとくね。山田」
そう言い残しエレベーターを出た。背後にはAの姿をが見えなくなるまで礼をする山田の姿があった。
山田「ありがとうございます…!」
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作者名:テオ | 作成日時:2017年9月6日 20時