能力 237 ページ39
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その後は京谷、黒尾と続き、茂庭は自身の能力説明はしたものの、当日使おうとしている武器はまだ完成してないから秘密と笑った。
そして最後、
「最後に私ですね。ご存知の通り、私は無効化を使います。そうだな……影山、何か水を出してくれない？」
「うす」
影山はAのお願いに素直に頷くと、能力を発動させ、水の塊を彼女の前に胸元程の高さのところに出した。
さて、本当なら手で触って水を落として見せたいところだが、折角依頼で触れずに使えるようになったんだ。どうせならおどろかせてやりたい。
「ふーー、すぅーーー、よっし」
能力を使うにしては大袈裟に気合いを入れる彼女に少し疑問を覚えたメンバーだったが、黙って見守る、
前に浮かぶ丸い水の塊。それに向かって触れない程度に手を伸ばし、じっと見つめる。
イメージは、出来てる。
あの時確かに掴んだ。
自分を中心に、波のように魔力を広げる。それは全てを通り抜ける風となり、全ての壁を力を無にする。
そしてイメージは実態となり、体から抜ける。
＿＿＿＿＿ぶわり
パシャンｯ！！
その場にいたメンバーは暖かい何かに包まれた。
瞬間、パシャンと音を立てて影山の能力が地面に落ちた。そう、Aの無効化の能力だ。
濡れた地面を見て、やっと影山は自身の能力が無効化され、能力と影山の繋がりが切れたのだと気づいた。
「…………触れて、ない」
茂庭が呟いた。そう、Aは触れずして影山の能力を無効化したのだ。少し前まで無効化だからと能力に体当たりしていくようなやつが、触れずして力を発揮した。
それは目に見えた成長と言えるだろう。
「おま、触れずに力をっ！」
「凄い！凄いです！Aさん！」
黒尾と日向がそう騒ぐ。
Aは嬉しそうに照れ笑うと、ふぅーーと息を吐いてその場にしゃがみこんだ。
「Aさん！？」
突然しゃがみ込んだ彼女に、思わず大きな声を出す日向。しかし、Aは「あはは…」と日向に笑いかけた。
「いやあ、無効化を触れずに使えるようになったのはいいんだけど、魔力酔いが酷くて……その、使うと吐き気と目眩がするんだよね。まぁ大丈夫、、ほら、すぐ治るか……」
大丈夫と言いながら立ち上がろうとする彼女。瞬間、ふらりと体が後ろに傾く。
やべっ、倒れる。
そう思った時
それを見越していたのか京谷がスっと前に出て、肩を支え、倒れるのを止めた。
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サヤカ(プロフ) - いちばん、大好きです。こんなにも読み返した作品今までにないです。心無い言葉ではなく我々の感謝に目を向けてください。応援しています。 (2022年10月19日 16時) (
レス) @page50 id: 61500f37b5 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊蒼 - すっごく面白いです！友達にもおすすめしちゃった！！ (2022年9月22日 17時) (レス) @page50 id: 9b1ede6104 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ずっと応援しています！最高に面白くて、毎回更新されてないかなぁと見に来ていました！次回作、本当におめでとうございます！！とても読みやすくて、本当にHQ作品の中で一番好きな作品です。何回も読み直させてもらっています。次回作も楽しみにしています！ (2022年6月15日 16時) (レス) @page50 id: 68bcf78704 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 油揚げさん» いつもコメントありがとうございます。新作のコメントも読ませて頂きました。しかし、悲しいことに無意味な低評価が多くメンタルにも影響がありそうなので作り直させて頂きました。いつも本当にありがとうございます🙇♂️ (2022年5月18日 8時) (レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
油揚げ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！！ (2022年4月19日 9時) (レス) @page48 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
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