能力 234 ページ36
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「あ、そーだA。お前に伝えねーといけないことがあんだわ」
茂庭さんと感動に浸っていると、黒尾さんの一言で一気に現実へ引き戻される。伝えないといけないこととはなんだろうか？と顔を向ける
「10月末にある能力大会、チームはこのDランクで、
リーダーはお前な」
「はい？」
一難去ってまた一難。
次の目標は能力大会だ。
ーーーーーーーーーーーー
「異議あり！！！」
すぐさま教室に抗議の声が響く。
叫んだのは勿論、A自身だ。
「リーダーとか！そういうものは、三年生がやるべきかと！！！てかそもそもDも能力大会出られるんてすね？」
「んや、俺たちはリーグには出られねぇ」
ならなぜチームリーダーを決める必要があるのだろうか。大会に関する伝達やチームの申請など、しなくていいなら必要ないはずだ。
「だが、Dランクもフィールド上に立つ機会がある。相手は生徒会プラス選抜メンバー………所謂、エキシビジョンマッチってやつだ」
「イジメの間違いでは？」
生徒会と選抜メンバー、聞いただけでも分かる。
ヤバいやつやん
「そして、能力大会まであと二ヶ月もない」
「………あ」
依頼、崖落下、祭、祖母のこと、色んなことがありすぎて忘れていた。剣術も体力育成も能力特訓も、いつか訪れるチャンスのために頑張ってきたのだ。
いま、止まってる時間なんて、ないはずだ。
「なるほど、やるしかないって事ですか」
「おっ、やる気だね〜」
「勿論ですよ」
Aはそう言って笑うと、早速、休憩していた影山と日向の元に向かった。その様子を見ながら黒尾は思う。
「(やっぱ、リーダーはお前が一番相応しい。このチームがDランクがひとつになったのも、ここまでやる気に満ちているのも、全部、Aが居たからこそだ)」
彼女がこの教室に来てからというもの、暗くボロくてホコリ臭かった教室は、陽射しが差し込み明るく鮮やかな落ち着く場所に変わった。
間違いなく、ここは彼らの青春の一部で、紛れもない居場所だ。
「(Aにそう言ったって、きっと、笑って否定するだろう。自分だけじゃない。みんなが居たからこそだと肯定する。でも………)」
強く芯を持ち、一番エネルギーが要るだろう、変わるきっかけは………間違いなくお前なんだ。
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サヤカ(プロフ) - いちばん、大好きです。こんなにも読み返した作品今までにないです。心無い言葉ではなく我々の感謝に目を向けてください。応援しています。 (2022年10月19日 16時) (
レス) @page50 id: 61500f37b5 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊蒼 - すっごく面白いです！友達にもおすすめしちゃった！！ (2022年9月22日 17時) (レス) @page50 id: 9b1ede6104 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ずっと応援しています！最高に面白くて、毎回更新されてないかなぁと見に来ていました！次回作、本当におめでとうございます！！とても読みやすくて、本当にHQ作品の中で一番好きな作品です。何回も読み直させてもらっています。次回作も楽しみにしています！ (2022年6月15日 16時) (レス) @page50 id: 68bcf78704 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 油揚げさん» いつもコメントありがとうございます。新作のコメントも読ませて頂きました。しかし、悲しいことに無意味な低評価が多くメンタルにも影響がありそうなので作り直させて頂きました。いつも本当にありがとうございます🙇♂️ (2022年5月18日 8時) (レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
油揚げ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！！ (2022年4月19日 9時) (レス) @page48 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
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