【HQ.能力パロ】話をしよう 第五部

能力 225 ページ27

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「おお！！凄い！！！」


Aが龍堂に戻り人を集めてから一夜明け、半日ほど使って他より遅く村にやって来たAは、村の人々と龍堂の生徒たちが連携協力して準備する姿を見て感動していた。


ニロ達と合流したであろう設営チームは、すごいスピードで何より楽しそうにステージ設営に当たっていた。
運営計画を頼んでいた人たちも店と宣伝に手分けしているらしく、出店や舞台演出などあらかじめ応援に来た人達にすぐ伝えられるよう準備していたと見える。


主体性、計画性、行動力、協調性に、柔軟性！
負けず嫌いで諦めない！


彼らにはそんな力があるのだろう、とAはぶわりと鳥肌が立った。そんな凄い人達がこの学院には揃ってる。



感動に浸っていると、設計図を片手に指示を出していたニロがAに気づき、大声で話しかけてくる。



「あ、A！おせーぞおまえ！！言い出しっぺが一番遅くてどーすんだよ！」

「いやいや！私電車だから！！一応これでもダッシュで来たんだけどな！？」

「言い訳すんな言い出しっぺ！さっさと働け！」

「ぐぅ……！！」


本当はぐぅのねも出ないが、とりあえずぐぅと唸ってから、ニロに行くよう言われた戸美神社へと向かった。





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「よぉ、言い出しっぺ。遅れてくるとは重役出勤か？いいご身分だなぁ？おい」

「さてはお前ら言い出しっぺって口裏揃えてるな？」

「うるせえ、言い出しっぺ。さっさと資料に目ェ通せ」


神社の中にある一室に着くと、入室そうそう白布に憎まれ口を叩かれた。Aは仕方なく資料を手に取ると目を通した。


「うん、いいね。この人選もかなりいい。これならきっとみんな来てくれるよ」

「当たり前だ。………牛島さんなんだからな」

「……ははっ、そうだね」


自慢げに言う白布を見て、Aは思わず笑う。

白布たちが考えた案はこうだ。
まず、この祭に関するポスターとビラを用意する。それらを龍堂の生徒二人一組であらゆる町や村に配るのだ。


そんなので本当に集客できるのか？そう思うだろう。


しかし龍堂は、他を寄せ付けないほど名の知れた名門校だ。その知名度や注目度は前回の剣術大会を見れば分かるだろう。

私たちの武器、それは飛び抜けた知名度と影響力


ならその中でも群を抜いて名の知れた、生徒たちを抜粋してビラ配りさせたらどうなる？




そりゃ、嫌でも祭のことが広まるだろう。





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