毒舌度２９％ ページ31
ーー…
取り敢えず拉致った不良は殺せんせーにやられ、赤羽達に栞で殴られ、気絶。
あの栞すげぇな。
それを確認し、赤羽はツカツカと私の元に来る。
「A……なんでお前だけこんな状態なの?」
赤羽は馬鹿なのか、と言わんこっちゃない顔で私を見下ろす。
そして他の男子は見ちゃいけない者を見たような顔をして目線を逸らされる。
なんだって言うんだ。
『こんな状態とは?』
「半分脱がされてんじゃん」
………あ。
寒いと思ったが……忘れてた。
『寒い、着たい、早く縄取って』
「はいはい」
赤羽に縄を取ってもらい、無言で制服を着直す。
そして……
『この……大バカぁぁぁッ!!!!』
力の限り赤羽を殴った。
対して赤羽は何故殴られたのか良く分かっておらず、目をシロクロさせる。
「はあ!?なんで殴られたの!?俺助けてあげたよね!?」
『黙れ!!半裸の女子の姿見るとか許されざる行為だわ!!せめて他の男子みたく目ぇ逸らせ!!!』
何堂々とガン見してたんだよ。肩までだったけどさぁ!!!
「別に気になんないでしょ?男が男に見られても」
私が口を開くより早く、赤羽は不思議そうな顔でそう告げる。
『殺す!!』
「Aに殺されるのはマジ勘弁」
『じゃ謝れ』
「俺が悪かったです(棒)」
『もういいよ馬鹿!!!!』
何コイツ、やっぱ嫌い。
私が半泣きになると、赤羽はフッと表情筋を和らげる。
「………A」
『何だよぉ〜…』
今度は何を言うつもりだよ、馬鹿。
私は言葉の暴力に身構える。
「………無事で良かった」
『ぇ………?』
「心配したんだよ」
…こんなこと言われると思ってなかった為、不覚にもときめいてしまう。
『…ごめんなさい?』
「なんで疑問形?ま、いいや。ほら皆のとこ行こう」
『ん』
皆はいつの間にか外に出てたらしく、踵を返す赤羽の背中を、私は小走りで着いて行った。
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葵(プロフ) - オセロさん» ひえっ、コメント気付くの遅れて申し訳ないです！！ 初コメありがとうございますー！！ は、発狂させてしまった……！笑 きっと先が長い作品ですが、のんびりと読んで頂ければ幸いです！ (2019年8月4日 2時) (
レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
オセロ - 初コメです！ 今回の作品、ずっと発狂しながら読んでました！ 続編や、今後の二人の関係を描いた物語を、楽しみにして待っています！ m(._.)m (2019年7月23日 23時) (レス) id: 3d9b2eea0d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» ありがとうございます!!テンポよく進められる会話は書きやすいので（私情） ほらカルマ君!!ご指名だよ(( (2016年12月25日 4時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - ふたりの会話が微笑ましいです(*´ω`*)カルマくん。私と結婚（（ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうたすら(プロフ) - すみません……ありがとうございます！更新頑張ってください！！応援しています!! (2016年11月23日 12時) (レス) id: 152c51bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/1131939128247848960?s=19...
作成日時：2015年9月26日 23時
