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ツンデレ29 ページ29

「疲れた」

げっそりした顔で酒屋に向かう。

明日の仕事?…………ははっ、気にしない気にしない。

この間も行ったから。

入って直ぐに店内を見回すと、今日も彼等は居た。

何か気まずい。

少し遠くで飲もう。そう思ったら声を掛けられた。

「一緒に飲もうぜ?」

「あー、うん」

「……疲れてる」

「銀ちゃーーーー如何しよーーーー」

抱き着いた。

私はもう泣きそうだ。因みに未だ酔ってない。

銀ちゃんは何も云わずぎゅうと力を込めて呉れた。天使。

「あの、ね。そのう……」

落ち着いてから銀ちゃんから離れ喋り出す。

いつもは揶揄って来る中也君や立原君も黙ってる。

「皆と友達で、其の話になった時に、その、初めて知ったのよ?私も。えっと、ね…」

「良いから早く云え」

「ごめんなさい貴方達の首領と普通にご飯してました!!!!!!!!」

絶叫が響いたのは云うまでも無いですね。

「ちょ、待っ、て事は首領が最近逢ってる若い女って」

「私、でしょうね、はい」

「君は本当にマフィアと縁が深い事だ」

つぅか何で知らねぇンだよという立原君の正論は無視した。二度目はきつい。

受け止めきれない。

「晩ご飯一緒に食べたし…普通に携帯番号知ってるからよく話すし……」

「はぁ?!?!プライベートって事か?!」

「まぁ、多分そう、だね…?」

此は探偵社の皆には云ってない。

云ったら消される。話す分には楽しいし公私はちゃんと分けてるから良いやと思って!!ね!

仕事の話なんかした事無いし!

「ほんっと、何で手前そんな狙われる様な事してンだ…下手したら死ぬぞ…」

「え、死ぬの?やだなぁ其は」

「ゴリラだからそんな心配無ェか」

「マスター金槌あります?」

無かった。残念。

「だがその時は首領だけでは無く…」

ぼそりと呟いて立原君と中也君に睨まれたあくちゃんは“厭、何でも無い”と一つ咳払いをしていた。

あくちゃん何云ったの。









『その時は首領だけでは無く我等ポートマフィア、武装探偵社、共闘も有り得るでしょうね』









──────────────────────

“大切な人を守る為なら何でもする”というものはあながち嘘ではありますまい。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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かりんとう(プロフ) - あ、あ、あんこおおおおおおおお!!!読んでる途中だけどコメントするわ。ツンデレ26の中也が可愛すぎてニヤニヤとまらんのだが助けて!!?!?((しらん (2019年12月18日 19時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» わわわっ!嬉しい!!!是非是非呼んでー!!! (2017年4月28日 22時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - ありがとう…!あんこって、呼んでもいいかな? (2017年4月28日 20時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» イドさんですね!了解しました!ではお言葉に甘えてこれからはタメで話させて貰いますね!私もタメ大歓迎なので是非お気軽に呼んでやって下さい!! (2017年4月28日 0時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - あんこさん» 本当ですか!嬉しい…!!文ストを語れるお友達が…ついに…!!!!私のことは気軽にタメ口でどうぞ!あ、ハンドルネームは『イド=エス』と読みます。イドとお呼びください! (2017年4月27日 21時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年4月8日 22時

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