ツンデレ19 ページ19
昼食に向かう。
あ、与謝野さん達に云われた為、髪は下ろしています。
今日は乱歩さんが居ない為、ゆったりと食べる事が出来た。
まぁ他の人からも頼まれる事はあるけれど。
「………あれ?」
ふとすれ違った人を見て声を掛ける。
「立原君?」
「ん?」
立ち止まり私を見るものの何故か首を傾げまた歩き出してしまった。
あれ?と思い彼をもう一度引き止める。
「其の声…真逆柚……?!」
「え、うん」
目を見開いて口をはくはくさせる立原君。
“金魚みたい”と笑うと反射なのか叩かれた。
「てめッ、何、ゴリラが何洒落込んでんだよ!?ゴリラは洒落込んだりしねぇだろ?!ちょ、見るな!!無理!!!」
そんな酷いのかな。
自分の服を見直して、少しだけ傷付いた自分が居た。
「立原君、似合わない?此」
「似合わねェとは云ってねぇ!!!」
「え、あ、うん、有難う」
恐らく今の私は真顔だろう。
立原君の事が少し判らなくなってしまった。
ゴリラだと云っておいて、似合わない訳では無い……若しかしてゴリラにもスカァトは似合うのだろうか。
…………今度合成して見てみよう。
「柚」
「なに?」
「こ、此から昼だろ?どうせ手前の事だし豚になる位食うだろうし食い過ぎねぇ様に俺が見て遣る」
私そんなに太ってるのかな。
厭、自分で細いと思う人は少ないけど…Wの直美よりは細いと思うんだけど……。
「豚……」
「豚だ豚!手前なんかゴリラと豚の融合体の突然変異だ!」
「小学生か」
流石に突っ込まずには要られなかった。
あれやこれやで私は立原君と昼食を摂る事となった。
「柚、此食わねぇか?」
「え、分けるの?」
「………べぇつにぃ?手前が食いたそうだなぁって思っただけだし」
子供か!
拗ねた様に外方を向いてしまった立原君。
一つ溜息を吐いて、私は立原君の食べていた物を少しだけ貰った。
「…美味しい」
「!だろー!?」
嬉しそうに身を乗り出す立原君。
……面倒とか思ってごめん。意外と可愛い。
「な、なぁ。オメーの此も貰って良いか?」
「?良いよ、はい」
相手の皿に入れようとしたら、腕を取られて其の侭食べられた。
私は固まる。
「ん、美味い」
「あ……うん…良かった、ね…?」
その後もくもくと食べて、他愛無い話をした。
社に戻っている間、ずっと顔が熱かった。
──────────────────
「間接接吻……〜〜〜〜っしゃ!」
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かりんとう(プロフ) - あ、あ、あんこおおおおおおおお!!!読んでる途中だけどコメントするわ。ツンデレ26の中也が可愛すぎてニヤニヤとまらんのだが助けて!!?!?((しらん (2019年12月18日 19時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» わわわっ!嬉しい!!!是非是非呼んでー!!! (2017年4月28日 22時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - ありがとう…!あんこって、呼んでもいいかな? (2017年4月28日 20時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» イドさんですね!了解しました!ではお言葉に甘えてこれからはタメで話させて貰いますね!私もタメ大歓迎なので是非お気軽に呼んでやって下さい!! (2017年4月28日 0時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - あんこさん» 本当ですか!嬉しい…!!文ストを語れるお友達が…ついに…!!!!私のことは気軽にタメ口でどうぞ!あ、ハンドルネームは『イド=エス』と読みます。イドとお呼びください! (2017年4月27日 21時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
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