ツンデレ2 ページ2
「あら、いつも悪いねぇ」
「いえいえ、また畑の様子見に行きますね〜」
「お姉ちゃんも有難うねぇ」
「いえいえ。今度ぬか漬けの作り方教えて下さい」
商店街を周り交流を深めた所で、駄菓子屋に行く。
街の人は可愛いね、なんて云って呉れて、私はもう二十二でそんな可愛いなんて歳じゃ無いけどなぁと思いつつも、矢張り嬉しかった。
探偵社で私には無縁の言葉だからね。
与謝野さん、ナオミちゃん、、春野さん、鏡花ちゃん。
皆美人だし、可愛いでしょ……ね?ね?
おばちゃん隣に並ぶと皆の引き立て役に徹さなきゃという謎の使命感に襲われるよ。
「おばちゃーん。此処から此処まで全部頂戴」
どっさり買い込み、半分賢治君に持って貰う。
何とか社長からのお駄賃で足りる程度。
………嘘です私もちょっと出しました。
でも足りるって云わないと社長大目に返すんですもん…
賢治君には口止めして、探偵社に帰った。
「遅ーい!僕何時間も待ったんだけどぉ!」
「はいはい、済みません。あ、社長、お金有難う御座いました」
「嗚呼。領収書はあるか」
「あ、貰ってませんね…済みません。でもちゃんと足りたので大丈夫です!」
あ、やばいハバネロソースかけるの忘れてた。
仕方無い今度ラムネに少しだけ混ぜとこう。
「…そうか」
其の侭社長は社長室に戻られた。
恐らく猫を可愛がるのだろうな。少しだけ見てみたいその風景に私は僅かに頬を緩ませた。
「あれ、太宰さんは?」
「え、君に頼んだよね私」
「僕は貴女に頼んだんですが」
「え?」
「は?」
アッ負けました逝って来る。
私は、乱歩さんの予備のお菓子を戸棚にしまい、急いで社を出た。
独歩君には頑張れよと云われた。
胸がほこほこしました。
「今日は何処の川かな…」
色々と歩き回る。
すると、聞き慣れた声がして、橋の上を見ると、美人な女性を心中に誘う蓬髪男が。
私はすかさず女性に謝り乍其奴を回収した。
云わずもがな、其奴には叩かれた。
「折角の好機だったのに全く。本当に動物園に預けてあげようか君!」
「あーはいはいそうですねー、美人でも可愛くもなくて済みませんねーイケメン爆ぜろ」
「酷いよ!!!」
お前の方が一万倍酷いわと云ってやりたかったがやめておいた。
反論なんて時間と労力の無駄だ。
云わせておくに限る。
1507人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かりんとう(プロフ) - あ、あ、あんこおおおおおおおお!!!読んでる途中だけどコメントするわ。ツンデレ26の中也が可愛すぎてニヤニヤとまらんのだが助けて!!?!?((しらん (2019年12月18日 19時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» わわわっ!嬉しい!!!是非是非呼んでー!!! (2017年4月28日 22時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - ありがとう…!あんこって、呼んでもいいかな? (2017年4月28日 20時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» イドさんですね!了解しました!ではお言葉に甘えてこれからはタメで話させて貰いますね!私もタメ大歓迎なので是非お気軽に呼んでやって下さい!! (2017年4月28日 0時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - あんこさん» 本当ですか!嬉しい…!!文ストを語れるお友達が…ついに…!!!!私のことは気軽にタメ口でどうぞ!あ、ハンドルネームは『イド=エス』と読みます。イドとお呼びください! (2017年4月27日 21時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ