弐拾伍ノ咄 ページ25
わいわいきゃいきゃい。
僕の女装した写真の何が楽しいのか。
皆さん写真をずっと眺めています。
「怜君本当に可愛いね」
「嬉しくないです」
「でもでもー、女の子と見紛う程に愛らしいじゃあ無いか!私もこんなに可愛い妹が欲しいものだよ!」
「僕は男です」
淡々と返事をする。
仕事が進まない。
「怜」
「はい」
不意に呼ばれる。国木田さんだ。
「今日はもうゆっくりしろ。仕事は最低限済んでいれば良い」
「え…でも未だ…」
「小僧。先輩からの助言だ。此奴は何を云っても聞かない。諦めて大人しくこの男を大人しくさせていろ」
「そんな!無理ですよ!僕こんな大きい子供のお守りなんかしたくないです!」
“酷いよ怜君!”なんて声が聞こえたけど無視。
ほんとなんですもん…。
「仕方無い事だ。此も仕事の一環だ。頑張れよ」
仕事。その一言で頑張ろうと思ってしまう僕は本当にチョロいなぁ。
「ねぇねぇ怜君」
「はい?」
「君ってナオミちゃんの事如何思ってる?」
「?強くて美しい女性、という印象ですが」
「じゃあじゃあ、君のタイプの女性は?矢っ張り付いてる所には付いてる人が良いかなぁ!」
「クズですね」
手を女性の胸を描くように動かした太宰さんを道端の吐瀉物を見る様な瞳で見詰める。
タイプの女性か…考えた事も無かったな…。
「で?で?タイプの女性は?」
「判りません。只、好きになったら好き。其で良いと思いますよ」
「……ふぅ、ん。好きになったら好き、か」
我ながら莫迦らしい答えだと思う。
好きになったら好き、だ何て少女漫画じゃ無いんだから。
「其が何なんです?太宰さん」
「厭ね、少しばかり気になったのだよ」
「へぇ〜」
「興味無さそうだね?!」
はいはい、と聞き流し乍、僕はナオミが帰って来るのを待った。
谷崎さん大丈夫かなぁ。
「…彼の為の、最適解が必要だね」
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蛍(kei)(プロフ) - あんこさん» 深夜テンションの塊だなぁとは思ったけど突っ込まないでおく((( (2017年2月25日 12時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 蛍(kei)さん» いえー!ありがとー!!夢主君のドレスに突っ込まないでくれてありがとう深夜テンションでこれ殆ど書いたんだ← (2017年2月25日 9時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(kei)(プロフ) - どもどもー、零御だぜ!やばいナオミちゃん可愛い……(( (2017年2月25日 0時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね! (2016年11月13日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あんこ様、太宰さんとの絡みを書いて頂き、ありがとうございました!最高に面白かったです!!これからも頑張って下さい! (2016年10月28日 19時) (レス) id: 3767d3feec (このIDを非表示/違反報告)
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