ほかにありますかー。 ページ35
「…で、ほか聞きたいことは？」
「ん、そうそう！人殺したの？」
「…私は嘘を何万とついたし、親友を裏切ったし、友達を助けられなかった。
だけど、人を殺してはない。
ゲームん中でなら殺した。あと脳内」
「あ、お楽しみ中のカップル槍で突き刺した」
「面白いぞこれ」
「リア充爆発しろ組？」
「リア充爆発しろ組だけどリア充」
「待て待て待て話脱線してるぞ」
カチカチカチと色々いじりながら話を進める。
ヘッドフォンはつけてる。
だけど人の声は聞こえる。
いつの間にか桜哉が部屋に入っていたようだ…って、いや、いつ入ってきた。
「まあ、あの日は罪人が祈った、ってだけでわかってたけどね。
昔そういうの決めたよねー。
濡れ衣の時はこの言葉、ってね」
「ほかにも死にたい、って時は狼ゲーム。
寄り道したい、って時は他の人にバレないように罰ゲーム、みたいな」
「他の人にばれたら先回りされて色々やられたことあるからね」
路地裏に行かされて暴力もあるし身体触られたりなぁ…。
まあ、それは通行人が見つけて未遂に終わったが。
「…夏休み最初の机の上の落書き。
あれは誰がやったのかはもうわかってる」
「え、誰誰々？」
「それを教えたら楽しみがなくなるだろ？
絶望の顔が見れなくなる。
あの絶望に顔を歪める様をもう一度みてみたいよ…」
「うわあ、歪んでんのは変わんないね！」
「嘘つきで美人で壊れてるって…。
あれじゃん、夢小説のヒドイン」
「美人って言うほど綺麗でもねえよ。
本当に一番美人とか可愛いのは二次元」
「そっか」
私は二次元が一番。私は。
「そういえば、Aって真昼君の画像とか直で見れなかったもんね」
そうなんだよな。
中学の時から本当に好きだったんだよ。
「尊すぎて見れなかった」
「今その人達が前にいるけど」
「今さらだけどね」
「まわりまわって大丈夫になった」
pixivの画像とか見たりしたな。
真昼の画像は尊すぎて内心暴れまわってた。
(ああああなにこれ尊い！かっわ！？あああ泣く！泣くよ！？はあ！？なにこれほんとになんやこれ顔赤くしてんのとか天使やろ！いやもう神！？どっちでもいいがとにかく尊すぎる！泣く！)
「暴れすぎじゃない？私でもそこまでいかない」
「…るっせ」
めちゃめちゃ好きだったんだよ。
ヘッドフォンを首にかけて頭を少しかいた。
恥ずかしすぎる。
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2018年5月13日 17時
