検索窓
今日:26 hit、昨日:11 hit、合計:27,023 hit

五話 ページ6

お 「では、任務があるAと無一郎はもう行っていいよ。

無 「御意。

胡 「では、Aさんのことは暫く様子見ということで。







お 「ではみんなにAについての話をしようか。

胡 「話とは?時透くんを下がらせたことにも関係しているんですか?

お 「ああ。しのぶは失声症を知っているかい?

胡 「たしか、精神的なストレスや出来事により声が出なくなる病気ですね。

お 「あの子はその病気にかかっているんだ。
  実は、Aから一つお願いがあるんだ。今からAの生い立ちについての話をする。今から話すことは他言無用だよ。






柱 「御意。



お では、昔話をしようか。









まあまあ裕福な家に、一人の女の子が生まれた。



その子は、俗に言う天才だった。6ヶ月で教えてもいないのに言葉を喋り、泣きわめくこともなく、ただひたすらに本を読んでいた。両親は彼女を天才と囃し立てた。


しかし、成長すると流石に異変を感じた。表情が変わらなかったのだ。笑うことも、泣くこともなかった。ただ静かに本を読み、知識を頭に蓄えた。


その子に一度見たものを忘れない能力があることに周りが気がついたのは5歳のことだった。
”覚えすぎた”のだ。たった一度で全ての本の内容を網羅していた。


泣きもせず、笑いもしないその子を、周りの人は気味悪がった。






その子が天才だとわかったのは7歳のときだった。その子は本を読んでいないときは色んなものをじっと見つめる癖があったが、ある日親が帰るのが少し遅れたとき、少女は教えてもいない料理を作って食べていた。
親は面白がり、いろんなことをやらせた。書道、剣道、弓道、琴、料理、手芸。その子はそのすべてをそつなくこなした。


しかし、決して面白がりはしなかった。言われたらやる、それだけだった。あまり喋らなくなったのもその頃からだった。





10歳のとき、彼女の両親は鬼に食われた。
しかし彼女は明日からの衣食住のことやどうにかしてここから逃げる方法はないかなどと考えていた。

家の外に行くと、首から上のない自分と背格好の似ている死体を見つけた。

丁度よい、この子も自分としてきちんと墓に埋葬される方が嬉しいだろうと思い、自分の服を着せて横たわらせた。そして、少女は食べ物と水を確保するために近くの山に逃げ込んだ。

名前を、景信山、といった。









大正コソコソ噂話

Aは、戦闘中じゃないときは匂いを感じ取れるらしいよ。

六話→←四話


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:時透無一郎 , 鬼滅の刃 ,   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。