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二十一話 (名前)side ページ24








あっという間だった






家で素振りしてたらいきなり伝令が入って、駆けつけた直後にお館様が亡くなって。



自分で屋敷ごと爆発させたから亡くなったのだと分かった時は、泣きそうになった



理解もしちゃったの



ねえお館様、お館様はきっと、鬼殺隊の中で一番無惨を憎んでたんですよね。


死んでも、殺したかったんですよね。


だって私も、もし私が死んだ方が無一郎の生きる確率が高くなるなら、どんな苦しい死に方でも、絶対すぐ死んじゃうもの。



でも、ひどいなぁ







どんな非道いお願いをされてもお館様相手だと、怒れないじゃ無いですか












しのぶちゃんがしんじゃった



鬼に落っことされて、すぐに私だけ隅の端に追いやられたのだと分かったの


一本道、後ろは突き当たりだったから


どんどん道が狭くなるし前からも壁がくるから、圧死、出来なくても時間稼ぎしたいんだろうなって分かった


無一郎が心配で、壁を壊しながら走って走ってようやくみんなと同じところに着いたと思ったら、しのぶちゃんの継子のカナヲちゃんと伊之助君が上弦の弍と戦ってて




私も協力して、でも人形を出されてヤバそうってなった時に、鬼の顔が崩れたから分かった


ああ、しのぶちゃん、食べられちゃったんだって





初めて敵討ちの毒の話をされた時にはすでに、しのぶちゃんはそっち(死を厭わない)側の人間だった







みんな、みんな死んじゃうの



上弦の弐を倒してもね、寂しいの



こんな気持ちになるなら、さびしい、なんて感情は知りたくなかった


でもね、これを口に出したら伊之助君に言われちゃったんだ



心がスースーするのは、心がほわほわするのに絶対についてくるものなんだって








ねぇ、しのぶちゃん


私、それを聞いたらね、しのぶちゃんのこと、置いてくなんて非道いーって思えなくなっちゃったの



ほわひわの後のスースーは、私も痛くて痛くて死にそうだから






しのぶちゃんも、そうだったんでしょ?









私にはもう、死んじゃったみんなが天国で笑えていることを願うことしかできないの

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設定タグ:時透無一郎 , 鬼滅の刃 ,   
作品ジャンル:恋愛
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みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時

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