第４３話 ページ45
「焼ける･･･！！ああああ･････！！」
「先生！！先生ーーーーーーーー！！」
嗅いだことのある匂いだ
人の焼ける匂い
血が蒸発する音
それが至近距離で感じられる
苦痛に歪んだミシマの顔が視界に入る
「取れぇ！！取るんじゃ、おっさん！」
遠くの方でQタロウの叫ぶ声が聞こえる
「が･･･がああああ･･･！！」
「ま、待ってろ･･･今･･･」
俺は震える手でミシマの肩に触れた
ガチガチに緊張して硬くなった肩の筋肉
やり場のない指先は助けを求めて宙を掻いていた
真っ赤に熱せられた首輪だ
先ほどのジョーとは状況が違い過ぎる
どうする･･･？
「いやーーー！！先生ーーーーーーー！！」
ナオが泣きながらミシマに駆け寄ってくる
「来るな！！」
ミシマは首を焼かれながらもナオを突き飛ばした
その勢いのままカンナの目に倒れこんだ
飛ばされたナオは俺に縋りつく
「助けて！！先生が！！先生が死んじゃうよー！！」
ミシマの首輪に手を伸ばした俺をジョーが止める
「だっ･･･ダメだ！！あの首輪に触ったら･･･！！」
ミシマは言葉にならない嗚咽を漏らしながらその場でピクピクと身を痙攣をさせていた
そして
ピクリとも動かなくなった
「先生！！先生ーーーーーーーー！！」
「ふ･･･ふふ、ふあはははは･･･！！ククク･･･！！」
ホエミ―はミシマの死体を見て笑い声をあげている
「あああ･･･うう･･･ああ･･･！！」
カンナが座り込んだ場所にはじわりと広がるように水たまりができた
「ははははははは！！はしたないですね、おもらしですか？」
「うぅぐ･･･ひ、ひどい･･･なんで、こんなこと･･･！！」
「多数決、身をもって知れましたでしょう？」
ひどい
外道だ
身を捩り、逃れることも許されずに
長い間苦しみ
そして死んだ
そうそれは――
「"美しくない"ですか？」
ホエミ―は俺を見てそう呟いた
口元だけに笑みを浮かべて
「うふふ、アナタの美意識はどうでもいいです。アナタが殺したんじゃありませんから」
ホエミーは俺の肩に手を添えて囁くように言った
「いつまでも騙せると思うな、ジン。お前の本性はいずれ分かるからな」
本性？
こいつは何者なんだ？
「みんな･･･みんないい人なのに･･･！！なんでこんなことできるの･･！？私達が何をしたの！？」
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
