第４話 ページ5
「おーい起きろ」
誰かに身体を揺すられている。体中が痛いが、目を開ける
「もしもーし。お兄さんいつまでも呆けてる場合じゃないぞー」
視界に写ったのは黒いシャツとベストのガタイのいい金髪の男
「うん･･･？ここは･･･？」
「さあねぇ･･･」
その男は困ったように答えた
生きている。高い場所から落ちたと思っていたが、怪我もない。起き上がって辺りを見渡すと、10人ほどの人がいた。年齢、性別問わず多くの人がそこにはいた
「テメー誰だ！ここはどこなんだよ！」
パンクな衣装の女は俺に向かって怒鳴った。その女を止めるように赤い髪の巨漢は俺の前に立ちふさがった
「オレ達も知らんだぎゃ！落ち着けって！」
この人たちも混乱しているようだ。まぁ、こんな訳の分からない場所に連れてこられれば無理もないだろう
「どなたか説明できる人はいないんですか！？」
作業服の女はその場にいる全員に視線を送ったが、誰も返事はしない。その中で言葉を発したのはエプロンの男だった
「何が何だか･･･困りましたね･･･」
各々文句やら、分析やらをしてまとまりはないようだ。とにかく、この場の状況を整理するためにもこいつらのことを観察する必要がありそうだ
「ガァァ！私達は拉致されたんだ！イカレた連中に！」
「うるさいニャン！近くで叫ぶなワン！」
「ちょ･･･ちょっと･･･ケンカはよくないよ」
パンクな女のヒステリックな叫びに変な子供が抗議する。それをニット帽の男がなだめる。ピリピリとした空気が流れている
「(小学生くらいの子供もいれば高校生ぐらいのやつもいるのか)」
混乱した様子の者もいれば冷静な者たちもいた
「なんじゃあ･･･？な〜んか･･･とんでもない事に巻き込まれた感じやな」
「ええ･･･そのようですね」
さっきの巨漢とエプロンの男は冷静に状況を分析している。その側では学生服の少女が青ざめた顔で身体を震わせていた
「･･･ううう･･･」
ひどく怯えているようだ、無理もない。部屋の中央では金髪の男を中心に何かを話し合っている
「ちょいと待てって！ここはまずお互い知ってることを確認するべきだ」
「そんなこと言っても･･･ここがどこだかもわからないんですよ！」
「先ほどひどい目に逢いましたから･･･冷静ではいられませんねぇ･･･ククク」
ひどい目、最初の試練のことか？確かにひどい目ではあったが、誰だっけ･･･同じ部屋の･･･忘れちゃったわ
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
