第１６話 ページ18
ケイジは俺に紙切れを広げて見せた。箇条書きで書かれた文章が目に入った
『カラダを見つけて ワタシを帰して テも アシも ないから』
カタカナでわざわざ書かれているおかげで読みにくいが、手紙の内容は
「身体を見つけて･･･？」
「身体が･･･どこかにあるのでしょうか」
「見つける必要なんかあるのかニャン？こんなの罠だワン」
ギンは警戒した様子で呟いた
「そうだね･･･手紙通りにする必要はないと思うけど･･･。そろそろ･･･この部屋以外も探索してみようか？」
ソウは一つの提案をした。探索。この部屋以外に脱出のヒントがあるとすれば、合理的な判断ではある
「あ、危なくないですかぁ？」
「帰りてえしなぁ･･･。じっとしてもいられんちゅか･･･」
「危ないには危ないと思うけど、単独行動しなきゃ怪しまれないっしょ」
一通り自己紹介をしたとしても、やっぱり怪しいのは変わりない。俺を含めてかな？
「うぅ･･･怖いです･･･最初の試練みたく･･･恐ろしい仕掛けがあったら･･･」
最初の恐ろしい経験からナオは震えだした
「なら、ナオと私でカンナを診ておくよ。お前ら危険だったらとりあえずここに戻ってこい」
レコはナオの肩に優しく手を置いた。ナオも小さく返事をした
俺も誰と行くか考えないとな。信頼できるやつか、それとも怪しいやつか･･･
悶々としているとサラが話しかけた
「ジンさん。私と探索に行きませんか？」
「俺？そんなに怪しい？」
「い、いえ･･･そういうわけでは」
サラは否定しているが、実際はかなり怪しいんだろう。ま、いいけどね
「ねぇ、ボクも行っていいかな」
ソウが俺たちに話しかけてきた。サラはえ？と返事をするとソウは慌てて頭を下げた
「ご、ごめん！･･･信用できないなら･･･別にいいんだけど」
「そんなことないですけど･･･」
その勢いに負けてサラは苦笑いで答える
「そっか、なら良かった。ボクはサラさんのこと信用してるよ。って簡単に"信用"なんて言葉使うから怪しく見られるんだよね」
「ですから、別にソウさんを怪しく見てませんよ」
「サラは信用できるのに俺はできないんだ？」
「うーん。ごめん、ジンさんのこと信用できるようになるまでもう少し･･･」
「素直に信用できねぇって言えよ」
オブラートに包み過ぎて何が言いたいのかよく分かんねぇなこいつ
「よーし、それぞれ大けがしない程度に探索始めましょーか」
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
