episode#2 ページ24
「これは私の名刺だ。どうやら君は私の事をあまり知らないようだから、名前だけでも覚えてくれたまえ!!」
「…」
「私の事を知ればきっと、君も自分からパンツの色を言いたくなるだろう…私は天才だからね!!」
「自分で言うんですか?…と言うか、何故そこまで小生の下着に執着しているのです?」
「あっはは!一目惚れだからだよ!パンツに限らず、君の隅々まで知り尽くしたいくらいさ!!」
“それではまた会おう幻太郎君!!“そう言って彼は小生の手の甲に一つ、キスを落とす。
その隣で乱数はきゃー大胆♪良かったね幻太郎!なんてほざいてましたが、小生は微塵も嬉しくない。
赤の他人、ましてや男にキスされるなんて…気持ち悪いことこの上ない。
「そもそも、何故あの人と一緒だったんですか…」
「言ったでしょ?会わせたい人がいるって!たまたまそこであったから、折角なら皆に会わせようと思って♪」
「そのたまたまで小生は呼び出されたのですか?」
「そうだよ♪」
「はぁ…もういいです」
乱数の唐突の呼び出しにはもう慣れた。
今さらどうこう言ってもどうにかなることではないのでソレ以上はなにも言わない。
あの奇人とももう会うことはないでしょう…
この名刺は要らないなと、自分の懐に仕舞おうとした。
「ねぇ、幻太郎は本当にアイツのこと知らないの?あんなんだけど超凄い奴なんだよ?」
「知りませんよ。だいたいあの人は何の…」
そこまで言ってふと、渋谷の大きなビルに映る大きなテレビが視界に入った。
そこにはニュースが映っていて…
『先週の日曜日、あの若き天才が新たな賞を受賞いたしました。』
『△▲大学人文学教授、京学Aさんが〜…』
そこには、つい先程見ていた顔がいて…
「は…あれは…」
「あ、噂をすればあれAじゃん!!」
「京学、A…」
懐に直そうとした名刺を何度も見返す。
何度見直しても、ニュースに映る文字と完全に一致していた。
「若き天才京学A。24歳という若さで今までに多くの賞を受賞…おまけに大学教授までやってる…」
「…」
「ねぇねぇ幻太郎!パンツの色、言いたくなった?」
「…なりません」
「あはは!!だよね〜♪」
そう言っていつもの飴を舐め始める乱数。
そうしている間にも、テレビに映るキャスターは次々とあの変態の功績を褒め称えている。
「とんでもない人に、好かれてしまいましたね…」
そう、一人ポツリと呟いた…
‐
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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (
レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません！間違えました！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……？ (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかねっこ | 作成日時：2018年10月14日 9時
