利害一致の臨時マネ 2【青葉城西】

57.名前 ページ9

黒尾side


福永のテーピングを終えて、自分のポケットにテーピングとハサミをしまう葉山…

…福永が話したことには驚いたけど…


A「いいえ〜w怪我したら絶対にすぐに言ってよ？…みんなも！」


念を押すようにそう言い残し、青城の方に戻ろうとする葉山…

手馴れたマネ業…

木兎達とのバスケでの実力…

…葉山のこともっと知りたい


海「…ねぇ、葉山」


…海に先越された


A「なんですか？海さん」

海「…なんで、俺だけさん付けで敬語なの？」

A「あーwいや、ごめんねw海が同級生って分かってはいるんだけど、なんか海って年上って感じがするんだよねぇ…」


あっ、老けてるとかじゃないよ！！って必死に弁解する葉山…


海「いや、いいよwでも、敬語は外して欲しい…かな」

A「分かった、分かった！頑張って海って呼ぶようにするよ！」

海「ありがとう」


海が優しく葉山の頭を撫でる…

葉山も別に嫌そうな顔はしない…

仲のいい兄妹みたいだな…


黒尾「…でもよ？オタクの松川クンとか、烏野の東峰とかには敬語になんねーなwあいつらだって年上感すげぇだろ？」


あ〜って言いながら、頬をかく葉山…


A「松川はさ？いっつも一緒にいたから別に年上って感じしない…むしろ弟？wすぐ拗ねるしw…東峰は…西谷くんに説教されてたし…顔怖い割に可愛いしw」


2人とも、どっか抜けてるところあるし、年上って感じしないんだよねぇ〜…でも、海は完璧じゃんwしっかりしてる！黒尾よりもね！って笑いながらそう言う葉山…


黒尾「…お前なぁ」

A「ごめんってw」


ヘラヘラ笑う葉山…

なんとなく憎めない…

コイツはそういう奴なんだ…



岩泉「Aっ！！」



岩泉が葉山の名前を呼ぶのが聞こえた…


A「あっ、やばっw岩泉怒ってるw…じゃ、私、青城の方に戻るね！」


練習頑張って！って言って青城の方へ走ろうとする葉山…


黒尾「あっ、葉山！」

A「なに？」

黒尾「…俺もAって呼んでもいいか？」


キョトンとした葉山の顔…


A「ﾌｯw」


少し戸惑った様な葉山の笑顔…


黒尾「あっ…やっぱいいわ」

A「いいよ！w私臨時マネだしw好きなように呼んで！みんなも！」


じゃ！マジで岩泉に怒られるから！って笑顔で去っていくA…

ﾌｯw

しゃw


黒尾「…Aか」


少し頬が上がる…


孤爪「…クロきもい」

黒尾「うっせ」

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