利害一致の臨時マネ 2【青葉城西】

76.志望校 ページ29

Aside


川西「てか、なんで葉山さん、青城行ったんですか？」


私が青城に行った理由…

正直、どこでも良かった…

あの日…

先生に呼び出しくらって、志望校の確認をされた…

まだ決めてないのは私だけなんだってさ…


先生『葉山、推薦蹴るんだったら、どこに行きたいんだ？』

A『どこでもいいです』


それだけ言って部屋を出る…

正直、どこにでも行ける頭は持ってる…

だから先生も特に注意はしてこなかった…


自分の教室に戻ろうとした時、隣のクラスにまだ誰か残ってるのが見えた…


…松川だった


だから、あの日…

松川に聞いた…


A『…高校どこ行くの？』


って…


松川『青葉城西』


どこソレって感じ…

私立なんだって…

うちの学校はみんな県立か国立狙ってたから、滑り止めで私立受ける人はいても、まさか私立志望がいるとは思わなかった…


松川『…葉山は？決めたの？』

A『…まだ』



みんなと会いたくないから、県外もあり…

でも、それだと親に負担かかるしなぁ…


松川『…じゃあさ？…青城にすれば？』

A『青城？』

松川『そ、俺と同じ。お前、本読むの好きだろ？青城、私立だから図書室すげぇでかかったし…』

A『…本か』


バスケとは違う、もう一つの趣味…

読書…


松川『入試、もうすぐだけど、お前頭いいし、受かるだろ？』

A『…否定はしない』

松川『ﾌﾌｯw…うちの学校、私立狙いのやついないし、もし滑って入るとしても、青城受けるやついないから、な？』


…中学のこと知ってるのは松川だけってことか


A『…いいかもねw』

松川『やっと笑った』

A『えっ？』

松川『んーん、なんでもない』

A『私、青葉城西、受けるわ』

松川『おぉ、2人で合格するぞ』

A『うん』


A「松川のお掛けかなぁ…」

天童「あれ？w今オレら惚気聞かされてるの？w」

A「違うわw…でも青城きて良かったよw」

天童「あ〜！そこに俺がいたらAちゃん白鳥沢だったカモ！？」


悔しそうに叫ぶ天童w


A「かもねw」


ガチャ


烏養「お前ら〜、そろそろ部屋戻れよ？」

3人「「「はーい」」」


みんなでおやすみって言って部屋に戻る…

なんか少し、心が軽くなった…

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