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85話 ページ48

言うつもりはなかった。

けど、言ってしまい、私の弱さのせいで涼太を困らせてしまった。

《助けてほしいの?》

昔の自分が寝ながら尋ねてくる。

《自分のせいで誰かが傷つくのを忘れないでね?》

知ってるよ、そんなこと。

『ごめん、なんでもない』

一体、自分は何がしたいんだ。

同情してほしくないとか思うわりに、ペラペラ話しちゃってる。

助けは求めたくないとか思うわりに、助けてって思ってる。

「Aっち、顔に助けてって書いてあるっすよ?」

『え…?』

優しく微笑む涼太。

『…これは独り言だからね』

「うん」

『征の家から帰る途中、ずっとつけられているような感じがしてたの。

後ろを振り返っても誰もいない。

けど、これが初めてって訳ではなくて。

もうずっとそうなの。

誰かに見られてるような感覚。

後ろから私と同じ速度で歩く足音。

そんなとき、私は見てしまったの。

道路の角にある、ミラーに映った後ろを歩く人の顔。

それは、黒島君だった。

迷惑かけないようにって黙ってたけど無理だった。

涼太、ごめんね』

涼太を見るとさっきのような優しい顔はしていなかった。

怒っているような顔。

今までに見たことがない顔。

私は涼太の顔を見ないように地面を見る。

私のせいで気分を悪くさせてしまった。

怒っているお父さんと同じ、殺気のある表情は何だかゾッとする。

「…許せないっす」

涼太が急に言うので私はビクッとした。

「Aっちを傷つける黒島って奴。
俺、放課後、」

『駄目!』

私は思わず、大きな声を出した。

その後を言ったら、涼太が涼太じゃなくなってしまうようで怖かった。

それだけ。

涼太にはずっと笑っていてほしい。

お願い。

だから、

『私は大丈夫』

************

更新遅くなってすいません(T^T)

なんと、星が85個!!

あと、少しで100個!!

ありがとうございます:+.゚(*´□`*)゚.+:

お気に入り登録もありがとうございます!!!

引き続き、よろしくお願いします(*´ ˘ `*)

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎   
作品ジャンル:アニメ
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Ai - 莉弥さん» ありがとうございます!!良き作品なんて…(゚ロ゚)更新頑張ります! (2016年10月14日 7時) (レス) id: 4b0ec96593 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - ハァッ…何て良き作品…(泣) 更新まってます!! (2016年10月14日 1時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 明日香さん» コメントありがとうございます!!なるべく早く更新しますね!更新頑張ります!! (2016年9月10日 21時) (レス) id: ca0ec5f260 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - とても面白かったです♪続きが気になります。更新頑張って下さい_(._.)_応援してます(^-^ゞ (2016年9月10日 19時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 桜吹雪さん» コメントありがとうございます!!そんなこと思っていただけるなんて…すごく嬉しいです!!これからも頑張ります! (2016年9月1日 19時) (レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ai | 作成日時:2016年8月20日 13時

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