47話 ページ5
体育館に入ると外とは全然違う空気で。
ボワッと暑い風が私の横を吹き抜ける。
「あ、Aっちー！」
黄瀬君がまた犬のようにこっちに向かって走ってきた。
『こんにちは、黄瀬君』
ギュッと抱きつく黄瀬君は練習をしていて体が暑い。
『暑いです。離れてください。
今日はマネージャーをやりにきたのですからそんなにかまっていられません。』
そう言うと黄瀬君はあからさまにシュンとし、私から離れて、たれる犬の耳が見える。
こうなったら犬にすることは…
なでなで
両手を黄瀬君の頭に伸ばしぐしゃぐしゃに撫でた。
「え、ん？え？Aっち？！」
いきなりのことで黄瀬君は驚いている。
『いいこ、いいこ』
そう言ってあげると黄瀬君は喜び「練習頑張るっす！」と言って、またシュート練習を始めた。
黄瀬君は単純です。
『あ、ドリンク作ってきますね』
「あぁ、よろしく頼むよ
あ、けど作り方分かるのか？」
『…まぁやってみます』
「そうだな、やってみないと分からないか(桃井の作ったドリンクみたいにはならないように)」
『では』と言って私は体育館についているちょっとした調理室に向かう。
ふぅ。できました。
まぁまぁといったところでしょうか。
私はそのドリンクをかごにいれ、また体育館に向かう。
「あ、持つよ！」
後ろから声をかけられ私は振り向く。
見たことない男子だった。
『あ、いえ、仕事なので』
「そんなこと関係ない関係ない！」
そう言ってかごを持ってくれた。
『ありがとうございます』
「どういたしまして〜！
あ、俺、黒島 陵！一応バスケ部！
よろしくな！」
今の話で少し気になったことがある。
『一応バスケ部、とは？』
「あー…俺、三軍だからさ。
一軍やつらみたいにうまくないし…」
黒島君はうつむいて話した。
『？三軍だから、一応がつくんですか？
黒島君は練習に手を抜いてるのですか？』
「そんなことない！」
『なら、一応なんて言葉いらないですよ。
一軍だって、二軍だって、三軍だって、頑張っているのは同じです』
「そっか…」
そう言う、黒島君は何かを決意したかのようにバッと上を見上げる。
「俺、もっと頑張るわ！
んで、次の昇格試験で二軍になる！」
『黒島君が二軍になれることを心から応援しています。
お互い頑張りましょう』
と言っても私はマネージャーではないのですが。
「おう！」
黒島君はニカッと笑った。
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Ai - 莉弥さん» ありがとうございます！！良き作品なんて…(ﾟﾛﾟ)更新頑張ります！ (2016年10月14日 7時) (
レス) id: 4b0ec96593 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - ﾊｧｯ…何て良き作品…(泣)
更新まってます！！ (2016年10月14日 1時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 明日香さん» コメントありがとうございます！！なるべく早く更新しますね！更新頑張ります！！ (2016年9月10日 21時) (レス) id: ca0ec5f260 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - とても面白かったです♪続きが気になります。更新頑張って下さい_(._.)_応援してます(^-^ゞ (2016年9月10日 19時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 桜吹雪さん» コメントありがとうございます！！そんなこと思っていただけるなんて…すごく嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2016年9月1日 19時) (レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ai | 作成日時：2016年8月20日 13時
