56話 ページ17
『ごちそうさまでした』
私はふぅとため息をついた。
この料理美味しかったです。
今度家で作ってみましょう。
そう思いながら私は赤司君に話しかける。
『夜ご飯ありがとうございました。
では、私は帰りますね』
椅子から立ち上がると赤司君は不思議そうな顔をした。
「？食事をしたあとはすごく眠くなるんではなかったのかい？」
『あ、いや、今日はたまたま眠くないというか…』
学校に居たときにそう言い訳をしていたのを思い出した。
「まさか、僕に嘘をついたって訳ではないよね？」
『嘘なんて赤司君につきませんよ』
「じゃあ今日泊まっていくんだな？」
『…はい』
と言うと赤司君はにっこり笑って私の目の前まで来た。
「お手をどうぞ、お嬢様」
『赤司君が言うのは少しおかしいと思います』
そう言いながらも手を繋がないとまた意地悪してくるのでとりあえず繋ぐ。
シェフの方に『ごちそうさまでした。美味しかったです』と言うとシェフの方はにっこり笑ってくださった。
ガチャ
部屋に入ると赤司君はすぐにさっきと同じようにベッド乗った。
ぽんぽんと赤司君がベッドを叩く。
また乗らないと言っても結局乗ることになってしまうので、私はベッドの上に乗った。
ギシッとベッドが軋む。
「疲れたし寝ながら話そうか」
『私は大丈夫です』と言おうとしたが、口を開いた瞬間に「ん？何？」と笑顔で言ってきたので、渋々ベッドに寝る。
そうすると赤司君が毛布をかけてくれた。
お腹いっぱいでベッドはいい匂いで隣には赤司君が居て暖かくて。
こんなこと始めてだった。
『一緒に寝るってなんだか楽しいですね。
赤司君暖かいです』
そう言うと赤司君は驚いたのか、こっちを見て黙っている。
何か言うのかと思ったら赤司君は急に抱きついてきた。
『赤司君に抱きつかれるのはなんだかもうなれました』
「…なんで？」
『理由は…そうですね、私、赤司君のこと』
そこまで言うと赤司君の抱き締める力は強くなった。
『弟のように思っています』
「…ん？」
『兄弟はまぁ居ないんで分からないですけど、赤司君よく甘えてくるので、弟みたいで抱きつかれるのはもう』
「そうか…」と赤司君が呟くと今度は私に抱きつくのをやめ、起き上がった。
『どうし、！？』
赤司君は私の体をまたいで、ベッドに肘をおいて、肘で体を支えている状態になった。
「弟みたいって…なめられちゃ困るな」
そう言って笑う赤司君はさっきとは全然違う顔だった。
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Ai - 莉弥さん» ありがとうございます！！良き作品なんて…(ﾟﾛﾟ)更新頑張ります！ (2016年10月14日 7時) (
レス) id: 4b0ec96593 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - ﾊｧｯ…何て良き作品…(泣)
更新まってます！！ (2016年10月14日 1時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 明日香さん» コメントありがとうございます！！なるべく早く更新しますね！更新頑張ります！！ (2016年9月10日 21時) (レス) id: ca0ec5f260 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - とても面白かったです♪続きが気になります。更新頑張って下さい_(._.)_応援してます(^-^ゞ (2016年9月10日 19時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 桜吹雪さん» コメントありがとうございます！！そんなこと思っていただけるなんて…すごく嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2016年9月1日 19時) (レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ai | 作成日時：2016年8月20日 13時
