あの音を掴んで。【ヘタリア】

6曲目。 ページ9

前に募集した学園名は箸レーゼさんの案で、創音(そうね)学園に決定しました！



A視点














日「1・2！」


菊君の合図で一斉に合奏が開始され、音楽室内に響き渡る音楽。これが私が追い続けた創音サウンド。



でも、私が求めてたのは子供の頃に聞いたあの音楽。これからこの演奏に自分が加わる。やるからには1番の、誰にも認められるBestな演奏がしたい。






日「どうでしょうか？」

色んなことを考えているうちに演奏が終わったらしい。



『聴いてて思ったこと言っていい？』

独「もちろんだ。遠慮なく言って欲しい。どんどん言ってくれ」




『じゃあ遠慮なく。耀。菊の指揮をもっと見て。打楽器の別名は、“第二の指揮者”。打楽器の音を聞いて低音が動く。そこをもっと意識して』

中「あいや〜…」









『次にアル、イヴァン、ルート。3人は低音、中低音で似たようなパートやリズムが多いの。


低音楽器は他の楽器の支えになる。低音は打楽器に合わせて中音、高音は低音に合わせる。


その辺を意識。
3人で一緒に合わせる練習をしてみて』




独「ふむ…」
米・露「…」








『アーサー、フランシス。この曲では2人は似たようなリズムが多いね。さっきの3人みたいに、2人で合わせてみて。



アーサーはもっと大きく音を出して。フェリがトランペットの音を頼りに演奏するから。



フランシスはアーサーの音と、低音をよく聞きながら音を出して』


英・仏「…」










『フェリはアーサーの音を聞いて演奏して。あと指揮をよく見ること。少しずれてるから』

北伊「ヴェ…」













『まぁ、こんな感じ？…って！ごめんなさい。いきなり呼び捨てで、また上からで。音楽のことになるとつい感情的に…』

今度こそ嫌われる、そう思った。前の学校でもそうだった。


部活で出しゃばりすぎたから、先輩にも同級生に嫌われたんだった。転校した理由の一つだった。















仏「いいんじゃない？Aちゃんらしいというか、好きなことに情熱をかけるのは当たり前だと思うよ」

露「僕、フランシス君に同意するよ」


米「呼び捨てなのは構わないんだぞ！これからも続けてくれ！それに君なりのadviceも、もっとしてくれ！」








『あり、がと…(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ』
みんなの優しさに自然と涙が溢れる。泣くつもりなんかなかったのに。


米「what？どうしたんだい⁉」

英「泣くな馬鹿！お前に涙は似合わない」

日「笑ってください、Aさん」
独「笑顔が1番似合うぞ」




北伊「笑顔が1番だよ〜！」

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