33曲目。 ページ41
アルフレッド視点
米「…マシュー、アーサーのことどう思うかい?」
加「随分いきなりじゃないか。
でも、アーサーさんもあんな風に言ったけれど、コンテスト出たいと思うんだ。
なんてったって明日はリハーサルだろう?」
翌日にリハーサルを控えた今日。
昼休みの教室で、俺とマシュー2人でアーサーの話をしていた。
英語専攻科の中でもアーサーだけ違うクラスだ。
意外と俺とマシューが兄弟である事は中々知られていない。知ってるのはアーサーだけだろう。
加「聞いてきたけれど、今日も休みらしいよ。アーサーさん」
米「また、か…」
彼が部活を早引きして以来、部活どころか学校にすら来ていない。
加「どうするんだい?このままじゃ合奏は成立しないよ?」
米「どうするって…戻ってもらうしかないじゃないか。リハーサルは明日、コンテスト本番は再来週。
アーサーも、アントーニョも居ない今は入賞も難しい、か…」
加「だったら。今日、部活終わったら2人でアーサーさんの家に行こう。僕たちの口から言わなきゃ」
米「…そうだな」
その日の放課後、部室にて。
部室に入ってまず最初に飛び込んできたのは全員が待ち望んだ人の姿だった。
南伊「アン、トーニョ…だよな?」
誰も声を上げる事が出来ない中、その場にいる全員の気持ちを代弁したのはロヴィーノだった。
西「そうやけど?俺は俺やで、俺はアントーニョ」
北伊「遅いよ、トーニョ兄ちゃん。ずっと待ってたよ」
仏「本当、待ってた。戻ってくるって信じてた」
部員全員が歓喜に沸く中、俺は振り向いた。
振り向いた先にいたのは、マシュー。
マシューも俺も言いたい事は同じだ。
“アーサーを戻すのは俺たちだ。”と。
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はる@四季 - すいしぇーさん» ありがとう! (2022年10月16日 13時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
すいしぇー(プロフ) - はるちゃん〜!!おめでとう(*´꒳`*)私も吹部だから、すっごい共感できる大好きな作品だよ…!続編待ってるね☆ (2022年10月16日 7時) (レス) @page50 id: 7b108f9ac6 (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - はる@四季さん» この名前で葡さんの『あおときみどり。』ってやつ書いてます……!! (2022年10月14日 23時) (レス) @page48 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季 - モブキャラAさん» どんな作品書いてるんですか?是非教えてください! (2022年10月13日 21時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - はる@四季さん» 続編……!!楽しみにしてます(っ ॑꒳ ॑c) (2022年10月13日 21時) (レス) id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
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