32曲目。 ページ40
A視点
『もう一度、始めましょう。合奏』
洪「いいけど…1stトランペット居ないで出来るの？」
エリザベータ先輩の言う通り、この曲には1stトランペット-アーサー-のソロパートがある。
いくら、指揮があったとしてもソロを演奏するパートが居ない。このまま合奏を続けるのは無理があった。
日「ならば…ならば。アーサーさんも、先輩も、帰って来れるような雰囲気作りをしましょうか」
米「コンテストは3週間後、リハーサルは明後日…」
徐々に迫り来るコンテストの日。人数が欠けたままでは出場するのに無理がある。
入賞も難しい上に、15という人数ではコンテストにギリギリだ。
普「少なくとも戻ってもらわなければ困るぜ…」
『私はアーサーと、トーニョ先輩と、ここにいる全員と。“コンテスト”の大舞台に立ちたいです。大舞台で演奏したい。どうか…、2人を！』
加「言われなくても、分かってますよ」
トランペットを持ったマシューが私の横に立って微笑む。
北伊「17人全員で演奏したい気持ちは皆一緒。もちろん俺もだよ！」
ね！と言ってフェリが全体を見回す。その問いに全員が頷いた。
中「“響かせろ、我たちの創音サウンド”」
露「“僕の、君の、誰かの大切な人に”」
独「“何があっても進むだけ”」
米「“後には下がれない”」
仏「“貴方の心に響け、創音サウンド”」
日「“目と鼻の先にある、あの音を掴んで。”」
全員が1人ずつ、部活の目標を言っている。
また全員で演奏できる日はいつだろう。出来ることは待つだけ。
“部長”とはいっても、私の力は非力だった。
ロヴィーノ視点
次の日。
南伊「アントーニョ。部活、行くぞ？」
西「いちいち報告せんでええ。俺は辞めたんや」
南伊「俺はまだ認めてない」
正確には16人全員だが。
西「お前が認めてなくても！俺はもう辞めたんやで。お前らとは関わらないんや」
南伊「そんな言い方ねーだろ⁉
俺だけじゃない、部長も、フランシスも、ギルベルトも、フェリシアーノも。お前を待ってる」
西「今更戻ったところで…退部は取り消せへんやろ」
南伊「取り消せる、取り消せないどうこうじゃねーんだ、このやろー！」
南伊「戻ってこいよ…俺に言えるのはそれだけだ」
西「でも！」
南伊「でも、じゃねーよ！明日、リハーサルだからな。来るの待ってる」
それだけ言い残し、俺は立ち去った。こんなので良いはずない、けれど俺にはこんな方法しかできなかった。
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はる@四季 - すいしぇーさん» ありがとう！ (2022年10月16日 13時) (
レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
すいしぇー(プロフ) - はるちゃん〜！！おめでとう(*´꒳`*)私も吹部だから、すっごい共感できる大好きな作品だよ…！続編待ってるね☆ (2022年10月16日 7時) (レス) @page50 id: 7b108f9ac6 (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラＡ - はる@四季さん» この名前で葡さんの『あおときみどり。』ってやつ書いてます……！！ (2022年10月14日 23時) (レス) @page48 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季 - モブキャラＡさん» どんな作品書いてるんですか？是非教えてください！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラＡ - はる@四季さん» 続編……！！楽しみにしてます(っ ॑꒳ ॑c) (2022年10月13日 21時) (レス) id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
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