18曲目。 ページ24
ロヴィーノ視点
本当は音楽が好きで、フェリシアーノの言う通りだ。
いつも反対のことを言って弟を突き放してしまう。“馬鹿弟”なんて言うけれど、そんなこと思ってない。
俺がいつもそう言うから弟が、フェリシアーノが傷ついてるのは分かってる。
俺だってアイツの双子の兄だ。そのくらいは分かる。でもなんでそう言ってしまうのかだけは分からない。
いつから俺は変わったのか。
昔は仲のいい兄弟だった。
両親は俺らが低学年の時に離婚した。小学一年生だっただろうか?そんな記憶覚えてなんかないけど。
離婚した際に俺はアントーニョの野郎の家に、馬鹿弟はローデリヒっていうヤツの家に引き取られた。
ローデリヒは音楽家の息子らしい。その影響も受けてかフェリシアーノは音楽好きになっていった。
アントーニョの家に行く前、ローデリヒの家にいた俺は音楽に興味を示さなかった。
否、
でも、フェリシアーノは俺が音楽が好きなことに気づいていた。
なぜか、そう問うと弟は
“だって兄ちゃんの弟だから”
あの笑顔でそう言った。
俺がアントーニョの家に引き取られた後も仲が良かった。
気まずくなり始めたのは5年生ぐらいの時。
全てにおいて弟に劣っていることに気づいてしまったんだ。
勉強も運動も絵を描くことも、性格も。
でも、音楽だけは好きだった。
弟が創音学園に入部することを知ってその後を必死に追おうとした。
吹部に入りたかったけど、勇気が出なかった。
結果がこれだ。弟に誘われた挙句、キツい言葉で突き放つ。
まずは謝ること、か。
南伊「お、おい。フェリシアーノ」
北伊「な、何?兄ちゃん?」
ビクビク震えながらそう問う弟はいつもより小さく見えた。
南伊「今までごめんな。俺、吹部に入るぞ、このやろー…」
北伊「なんで…謝るの、?兄ちゃん。俺は兄ちゃんの弟、でしょ?」
そう言ってフェリシアーノは笑った。
昔と変わらないあの笑顔で。
北伊「楽器は…もちろん!」
全く言ってることが一緒で俺らは笑い合った。
完全に暑さが無くなり、秋に近づく10月。
ーーーーーー
ロマの口調行方不明。
仲の良いマカロニ兄弟を書きたかった…
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はる@四季 - すいしぇーさん» ありがとう! (2022年10月16日 13時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
すいしぇー(プロフ) - はるちゃん〜!!おめでとう(*´꒳`*)私も吹部だから、すっごい共感できる大好きな作品だよ…!続編待ってるね☆ (2022年10月16日 7時) (レス) @page50 id: 7b108f9ac6 (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - はる@四季さん» この名前で葡さんの『あおときみどり。』ってやつ書いてます……!! (2022年10月14日 23時) (レス) @page48 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季 - モブキャラAさん» どんな作品書いてるんですか?是非教えてください! (2022年10月13日 21時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - はる@四季さん» 続編……!!楽しみにしてます(っ ॑꒳ ॑c) (2022年10月13日 21時) (レス) id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
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