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episode.30 ページ28

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 「う、うらたさん‥‥これ」



床に落ちていたガラスをすっと掬い上げ、手にガラスを刺して血を滴ながらもセンラさんは見せつけた。うらたさんはそれを何ともない顔で取り、月明かりに照らした。



 「これは‥‥‥アイツ、のか」



 「坂田、これに魔法かけてぇや」

 「んふ、りょーかい」



お菓子を口一杯に含んで幸せそうに頬を緩ませながら、坂田さんは呪文を唱えた。エフェクトというものなのか、静かに白い光が掌サイズの魔法陣を描く。その光を跳ね返すかのように、瓶の欠片は赤く光り、やがて燃えた。形を崩すことなく、燃えている。




 「お前、女に会っただろ」

 「え?」



話の矛先が急にこちらを向き、戸惑いながら聞き返すと、焦っているかのように私の肩を揺さぶりながら聞いてきた。



 「ちっせぇ子供だよ、女の。白い服着てる」

 「小さい女の子‥‥って、その瓶をくれた‥」

 「会ったんだな、貰ったんだな」

 「は、はい」


慌てて返事をすると、うらたさんは唸りながら頭を抱え始めた。


 「‥どうしよか」

 「マジで、面倒なことになったぞ」

 「‥‥‥何の話?」


一人だけ分かっていない坂田さんを置いて、三人はすっかり黙り込んでしまった。その間にも、私のお菓子は坂田さんによって食らいつかれている。



やがて、決心したかのように、うらたさんは深呼吸をした。



 「‥‥命令だ」

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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , ハロウィン   
作品ジャンル:その他
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ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 雪華さん» すみません、間違えていました、指摘ありがとうございます! これからもこんな作者ですがよろしくお願い致しますね! (2019年1月17日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。ストーリーが面白くて好きです!あと、捕食者って食べる側なので被食者がただしいのではないでしょうか? (2019年1月17日 0時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! (2018年11月3日 13時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - 今作もとても面白いです!!続き楽しみにしてます♪ (2018年11月3日 13時) (レス) id: 461b4b0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 笑笑 ハロウィンナイトは明日ですよ!(あと一時間半) (2018年10月30日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハゲつるマン@19830617 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月23日 22時

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