episode.20 ページ20
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馬鹿な奴らだ。
「お菓子貰えなかったんですけど〜」
「ね、ね、仕打ちってなーに?」
「さぁ、なんでしょうか?」
作り笑いを振りまくとあっという間に囲まれて、悲鳴が上がる。うるさい雌豚供が。黙らせてやろうか、と思い睨みつけたらセンラにとめられた。流石に駄目や、ここまでやってきた意味がなくなるわ、とのこと。確かに、と理解した俺は何も言わずに笑顔を張り付けて突っ立っているだけだ。
(ほんとに、めんどくさい)
坂田なら、心からの笑顔で周りを和ませてくれる。志麻とセンラは特有のテクニックで次々に女を落としていく。なら、俺はというと…笑顔を張り付けて、丁寧な言葉を使うしかないのだ。それが俺にできる最低限のこと。
「なぁー、アノコ、いいひんで?」
「あの子?」
「うん、さっきうらさんが連れてきた、すっごい甘い子」
(ああ、あいつか…確かに見ないな)
「俺、さっき見たで、森ん中入ってくとこ」
「……森って、まさか」
俺たちが視線を送った森には、開くはずがない道が切り開いていた。あれは、怪物しか開けられないというのにどうして開いたのだろうか。
この中の誰かが手を回したか、外部のやつが関わっているのか。
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ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 雪華さん» すみません、間違えていました、指摘ありがとうございます! これからもこんな作者ですがよろしくお願い致しますね! (2019年1月17日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。ストーリーが面白くて好きです!あと、捕食者って食べる側なので被食者がただしいのではないでしょうか? (2019年1月17日 0時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! (2018年11月3日 13時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - 今作もとても面白いです!!続き楽しみにしてます♪ (2018年11月3日 13時) (レス) id: 461b4b0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 笑笑 ハロウィンナイトは明日ですよ!(あと一時間半) (2018年10月30日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハゲつるマン@19830617 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年10月23日 22時