Crazy moon 〜宴のハジマリ〜 【浦/島/坂/田/船】

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ステージにスポットライトが当たったと思うと、さっき会った四人組が居た。まさか主催者なのだろうか、と考えながらも変な奴らだったなぁと思い出す。



(…あ、主催者なら私の態度見て追い出すんじゃないのかな？)



ちらっと確認するように坂田さんを見ると手を軽く振ってくれた。振り返そうか迷っていると、金髪さんが坂田さんの手を振り払った。




｢はい、じゃあまずは自己紹介から〜｣



そう言って進行役になった金髪さん。坂田さんは手を振り払われたからなのか、私が振り返さなかったからショックを受けているかのように、体をだらーんと垂らしている。




｢進行役のセンラです。化けるとキョンシーになります｣



(…化ける？)



私が疑問を覚えているうちに拍手が送られ、どんどん自己紹介が進んでいく。どうして、周りは化ける、という言葉に反応しないのだろうか。




｢今回企画させていただいた、志麻でーす！ 化けるとアーミーゾンビになります｣



疑問が頭を駆け巡るものだから、拍手も適当になっていく。考えれば考えるほど怖い、不気味だ。



｢坂田でーす、どうもどうも！ 化けると賢者になりまぁぁぁす！｣



この人たちにとっての化ける、というとはどういうことなのだろうか。

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