125:とあるコンビニにて(1) ページ32
コンビニ店員モブ男(20歳大学生)視点
最近よく現れる女の子。
色白で茶髪で少し猫目の整った顔の美少女。
遊んでいるようなタイプには見えないが、一緒にくる男を取っ替え引っ替えしている。
全員、彼氏だろうか。
それにしても全員タイプが違いすぎる。
兄妹?
いや、全然似ていないし、相手が兄だとすればシスコンが過ぎるほどに距離が近い。
今日もまた違う男と一緒にその彼女は店に現れた。
長身でやや垂れ目のスーツ姿のイケメンが彼女の腰に手を回して一緒に入ってくる。
『何買うの?タバコ?』
「そ〜。怜奈は?欲しいもんねぇの?」
『じゃあ新作のお菓子があるか見てくる』
「ん」
彼女の腰から手を離すことなく、一緒にスイーツコーナーへと男も向かう。
悩んでいる様子の彼女が男に何か話しかけると、笑みを浮かべて耳を傾けるように彼女の方へと軽く身を屈める男。
その優しい眼差しや仕草からして、やはり恋人なのかと思う。
ふと、彼女の持っていたスマホからメッセージ音が鳴る。
慣れた様子で返信し、向こうからも返信が来たのかまたすぐにメッセージ音がした。
長身の男が軽く身を屈めて彼女の手元のスマホを見る。
「どうしたぁ?」
『ココくんがついでにエナドリ買ってきてって』
「え〜、怜奈、蘭ちゃんといるのに、他の男とやり取りしてんの?」
ひどくね?と笑うイケメンに彼女がスンッと表情を無にする。
『いや、何で彼氏面なの。
てか、蘭ちゃんのせいでココくん、昨日徹夜だったんだからね』
ということは二人は恋人ではないのか。
タバコと、プリン3つ、エナドリ2本を袋に入れると彼女が受け取ろうとするが、男がスッと横から手を出して受け取った。
『ありがと』
「蘭ちゃん、本当は警棒より重いもの持てねぇんだけど特別な〜」
『警棒と銃だったらどっちが重いの?』
「モノによる」
『そっか〜』
謎な会話をしながら出ていく二人をポカンとして店員は見送った。
1094人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさ - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 14時) (レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、!!春ちゃん夢主ちゃんがっ!! (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д`*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔夜 | 作成日時:2023年3月26日 22時