悪役と当て馬【おそ松さん】 (ページ7)

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ごわページ7

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あのちょっとした事件の翌日。
より一層深まったと思われる渚と智樹の関係に女子たちは涙していた。

智樹くんに嫌われた、最悪、渚のせいだ。

口々にそう言う女子につかれた私はジュースを買ってくると言って席を立った。

廊下を歩いていると、目の前から例の赤パーカーの男と渚が談笑しながら歩いている。
うわ、関わりたくない。

そう思いながらそのまま通り過ぎようとすると、赤パーカーに肩を掴まれる。

「おい、お前。渚にまた何か言うんじゃねぇだろうな」

「...は？」

何だ、コイツは。当て馬のクセにヒーロー気取ってんのか？
イライラしてきた。もう関わらないでほしかった。

私の悪役としての役目は終わったのに。いちいち、しかも当て馬に掘り返されたのは癪に障った

「あぁ、何松かと思ったら...

＿＿＿可哀そうな当て馬やろーか」

「は？」

「当て馬が出しゃばってんじゃねぇーよ。ばぁーか」

この時ばかりは、単細胞の自身を呪った。
平穏に、もう二度と関わることないだろうと思っていたのに、しかも当て馬ごときにいちいち突っかかってしまったのだ

「んだとコラ」

「だから、当て馬は引っ込んでろっつってんの。ヒロインとヒーローに任せればいいものを、いちいち突っかかってこないでくれる？」

「...っけ、悪役も出しゃばんなよな。お前の出番は終わったの、大人しく布団被って寝てろ」

「はぁ？！なんで指図されなきゃいけないわけ？突っかかってきたのはそっちでしょ？！」

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