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にわ ページ4






放課後。

俺、松野おそ松は特定の部活動に所属していない。
かくいう俺は放課後には暇を持て余しているワケで。





「渚のところ行こーっと」





渚、というのはとにかく可愛い俺の好きな人。
女の子らしいおっとりとした性格に、歩くだけで見惚れてしまうほどの可愛さ。




出会ったきっかけは保健委員の渚に治療をしてもらった時。一目で恋に落ちた。




同じく帰宅部の渚は、いつも教室で一時間ほど勉強してから帰るのが日課。
その一時間、俺は渚と喋るのだ








教室を覗く。するとそこには渚____と、数人の女がいた



渚を取り囲んでいる。
楽しくおしゃべり〜っていうような雰囲気ではないことはすぐに分かった。





「宮野さん、ちょっと話があるんだけど____いい?」

「な、なんですか?」





威圧を込めたその声。
___名前は知らないが、廊下で何回か見かけたことがあった。





渚はおびえたような声でそう返す






「あんた智樹君の何なの?彼女ヅラしてんじゃないわよ!」

威厳を含んだ声とは違う女がヒステリックな声でそう捲し立てる。
そーよそーよ!と後ろから野次が飛んだ




___アイツら...!

ふつふつと湧く怒り。集団で一人の女の子をいじめるなんて、クズが__!





早く止めなければ。
そう思いようやく足を踏み出した____瞬間。






「俺の渚に手ぇ出してんじゃねぇよ!」






いつのまに後ろにいたのだろうか。
ヒーローの登場。俺の友人である智樹が颯爽と俺を抜かして教室へ飛び込んでいった。





そして渚の肩を抱くと、いじめっ子たちを人にらみする。







「こんどコイツに手ぇだしたらただじゃおかねぇぞ?!」






そう怒鳴った智樹。
___うわ、ヒーローみたいだ。




ひ、と悲鳴を上げたいじめっ子の女子たちは慌てて教室から出ていく。
___だが、



1人だけ妙な奴がいた。





ほかの女子たちは覚えたような、すごいショックを受けて泣きそうな顔をしていたなか。
とある女子だけが怒り顔で舌打ちをしながら、面倒ごとに巻き込まれた、というよおうな顔をしていた。





「なんだ、アイツ」






俺の視線に気づいたソイツは慌てて顔を伏せてあっという間に走り去ってしまった。







茫然としながら、思考を取り戻した俺は教室に視線を向ける。
そこには抱き合った二人がいて、俺はそっとその場を離れた







___俺はこの二人の当て馬だ。








さんわ→←いちわ



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よもぎ - 更に更に更に下に同じく(確信) (2017年12月20日 22時) (レス) id: 7bcd989f88 (このIDを非表示/違反報告)
ニューとかる - 更に更に下に同じく(確信) (2017年11月26日 20時) (レス) id: c47d6e27a8 (このIDを非表示/違反報告)
堕悪魔 - 更に下に同じく(確信) (2017年11月25日 22時) (レス) id: 8f1799df88 (このIDを非表示/違反報告)
あるてぃめっつ(プロフ) - 下に同じく(確信) (2017年11月23日 12時) (レス) id: 3614360162 (このIDを非表示/違反報告)
青歌 - あ、絶対これ面白い(確信) (2017年11月21日 22時) (レス) id: fb0e3e82b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まま松 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月21日 16時

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