thirty two. ページ34
初めて屋上に来たが、開放感がすごい。
あと、謎のベンチが真ん中らへんにある。
しかもかなり古い。
謎のベンチに腰をかけ、真っ暗な空を見上げ、花火があがるのを待つ。
2人の間に沈黙が生まれる。
肩が触れるか触れないかくらいの距離が何とももどかしい。
あと1ミリでも近づいたら、"好き"が溢れてしまいそうで。
坂田の１つ１つの動きが、息遣いが、脳をドロドロにとかしていく。
坂｢あのさ、｣
沈黙をやぶる一声をあげたのは坂田だった。
坂｢ジンクスの話したの、覚えとる？｣
『覚えてるよ。』
覚えてる。忘れるわけがない。
センラ先生からそれを聞いたときから、
一人で勝手に傷ついたあの夕焼けの日も、
淡い期待を抱いたあの倒れた日も、
ずっとずっと頭の一角を埋めていた。
"坂田のとなりで見たい" とずっとずっと思い続けてきた。
それが今実現してる。その事実に胸が弾む。
坂｢齋藤と見たいなって思ってたん。｣
『私も、坂田と見たいなって思ってた。』
声が震える。
でも同じように震える坂田の声。
それでさえ心臓が跳ねる。
甘くも苦しい空気に、うまく息ができない。
心臓がとびでるんじゃないかっていうくらいバクバクと音を鳴らす。
｢『っ///』｣
2人の指がほんの少し触れた。
熱がこみあがってくる。
ゆっくりと彼の方へ顔を向けると、視線が甘く絡んだ。
そらせない。
吸い込まれそうな瞳なんて表現があったはずだが、こんなピッタリな状況なんてないだろう。
甘さが苦しい。が、それすらも心地いい。
あぁ、ダメだ。もう抑えられない。
『坂田、あの…！』
ヒュルルルル
ドーン！！！！
私が口を開いたその瞬間、夜空に真っ赤な大輪が咲いた。
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翠(プロフ) - ゆっこさん» 最後までありがとうございます！青春良いですよね〜！部活メイン恋愛ありですね！が、頑張ってみます！ (2020年5月4日 8時) (
レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - Aliceさん» もちろん覚えてますよ〜！！すごく嬉しかったです！ ええ読み直しまでしてくださってるなんて、、ほんとに嬉しい限りです(><) 頑張りたいと思います！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 希さん» 匂わせ回収させていただきます！笑 (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - コメント失礼します、完結おめでとうございます！やっぱ青春っていいですね…。リクエストで、部活がメインで恋愛要素もちょくちょく入れてくるような小説がみてみたいです！こんなのネタになるかどうかわかりませんが、書いてもらえるとめっちゃうれしいです！ (2020年5月3日 23時) (レス) id: e1ca89b04e (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 翠さん» お、覚えていらっしゃるんですか!!?う、嬉しいです(´；ω；｀) リクエスト了解ありがとうございます！翠様の思うラブラブ感で大丈夫ですよ！もう既に今までのでキュンキュンしてもう一度読み返してる所なので← (2020年5月3日 23時) (レス) id: 9ab20d91b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2020年4月26日 16時
