だから私は優等生だっつってんだろ。【国見英】

優等生７ ページ7

「あー、腹減った」


「うるせぇな帰って唐辛子でも食ってろ」


「やだ塩キャラメルが良い」




うるっっせぇな塩キャラメルだと？？乙女かよ。


私の好きな食べ物にんにくなんだけどどうしてくれんの？？




「お前のせいで掃除が進まない」




もうあれから10分くらい経ったけど驚くほど進んでない。


さっきまでほぼ終わってたのに。


すっごい時間の無駄なんだけど何？え、何？？




「私ひとりでやったほうが効率良いんですけど！」




心からの叫びを口に出すと、国見にため息をつかれた。


え？なんですかため息つきたいのこっちなんですけど。




「……さっきも言ったじゃん。無理するの良くないって。聞いてなかったの？」




聞いっ……て、なかったわ！！ごめん！！


いや嘘！聞いてた！！聞いてたけど覚えてない！右耳から左耳に抜けてったの！！




「なんでも一人で抱え込むのが良いってわけじゃないんだよ」


「別に無理してないし抱え込んでないってー」


「じゃあこの掃除当番だけど。一人でやるのが正解だって思った？」


「いやー思ったわけじゃないけどー……」


「……なんでそんな笑ってられんの」




そして、なぜか右腕を捕まれた。




「こーゆーの頼まれんの、今日が初めてじゃないでしょ」


「うん、まぁ……。てか腕……」


「……少しは人に頼れって言ってんだよ！」




……なんか、怒られた……。

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