だから私は優等生だっつってんだろ。【国見英】

優等生４ ページ4

掃除を手伝って貰ったのはいいものの。




「…………」


「…………」




……えーーーー……。


なんか喋れよ……。



という訳で約5分ずーっと黙ったまま。


いやさすがにこれ気まずいよ？？


まじ5分ずっと黙ったままって辛いから！


ほら黙々とやってたせいであと少しで掃除終わるよ教室ピッカピカだよ！！




「……あーー、国見くん。あとは私がやっておくから、帰って大丈夫だよ？」




あまりに沈黙が辛くなったので遠回しに帰ってくれって言うことにした。


私オブラートに包みすぎだろ女神かよ。




「いや、別にいいよ。むしろ俺があとやっとくし」




えっほんとめっちゃ嬉しいわよし帰ろう！！




「いやー、それはいいよ！悪いし」




って言いたいところだけど、優しいAちゃんとしては？まぁここで帰るわけにはいかないというか？？


つーか国見帰れよ。


言っておくが私と国見は別に特別仲が良いわけではない。


特別どころか正直全然仲良くない。


なんで手伝ってくれたのか不思議で仕方無いのだ怖い。




「……そうやって無理するの、よくないと思う」


「……え、無理って、何が？」


「真田さんさ、いつもなんでも引き受けてるけど、正直無理してるようにしか見えないっていうか」


「……え」


「現にさっき愚痴凄かったじゃん。教室入る前」




…………。


……おのれ……国見……。


お前やっぱ聞いてたんじゃねえかぶち●す！！！

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