問30:兄弟? ページ29
夜の徘徊をしていたら軍警に補導された善逸。その際、腰に指していた色変わりの刀を取られそうになった。善逸は叫ぶ。
「駄目!! これは駄目!! これが無いと俺、色々とヤバいの!! だから取っちゃ駄目!!」
「そんな事を言っても駄目だよ。こっちも仕事だからね。少年、君には難しいかもしれないけれど君の行っている事は銃刀法違反だ」
軍警はじゅうとう何とかと言い始めた。全く意味が分からない。混乱している善逸はふと、思い出した。これは慥か…敦の言葉だったか。
『何かあったら武装探偵社の名前出しておくといいよ。それで大抵は上手くいったりするから』
本当何だろうか。半信半疑だが、言わなくては取られる。それだけは駄目だ。
「お、俺、武装探偵社の社員なんです!!」
善逸がそう言えばピタリと軍警の人は止まった。そしてそうか、そうか、と頷くともう色変わりの刀を取ろうとはして来なくなる。よ、良かったあ、と善逸はホッとした。
因みに善逸が大人しく軍警について行っている理由は帰り道が分からないからだ。一度そう軍警に教えれば紙に書いて教えてくれたのだが、結局辿り着けず、また軍警の人と会ってしまう羽目に。
武装探偵社に連絡してお迎えを頼んでくれるとの事だったので善逸は国木田に渡された連絡先を軍警の人に渡しておいた。
軍警所に着けば、黒髪の善逸に似た人が刀を奪われていて迚困っている所だった。音も表情もうかなり困っていた。どうにか助けられないか、と考えた末に思いついた作戦を実行した。
「りゅ、隆介!! お、お前何処に行ってたんだよ!!」
名付けて兄弟作戦。乗ってくれたらあの刀は返ってくる。乗ってくれるか、そう不安に思っていたら乗ってくれた。
「兄ちゃん!! 兄ちゃんも軍警のお世話になってたの!?」
「兄弟揃ってダメダメだなあ、俺たち」少年はそう困ったように言った。
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美弦 - ですけどこの作品は本当に面白くて自然とスクロールする指が動いていました。素晴らしい作品をありがとうございます! (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 私、あんまり成り代わりとくじゃないん (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
国木田 独歩 - アニメを作ると面白いと思うぞ! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄使い装置 - やっぱりどんなときでもどんな場所でも太宰さんはかっこいいなー今度は太宰さんが主人公で!って無理ですよね私はとにかく太宰さんが大好きです!今回のはとーってもおもしろかったです! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
月下の君に吠える(プロフ) - 雷の呼吸の使い手が柱になると鳴柱になると思います… 多分なんですけど… とっても面白いです! (2020年2月9日 21時) (レス) id: a219a83582 (このIDを非表示/違反報告)
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