我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問１６:彼と彼女？ ページ15

【？side】

森の奥にひっそりと佇んでいる大きな屋敷。周りも薄暗いが、屋敷の中も薄暗かった。

大きな部屋。人一倍大きな部屋だ。そこに、偉そうに座っている男性と使用人のような立ち位置で立っている女性がいた。

男性は黒髪に赤黒い瞳。しかし、顔は瞳しか見えず他全ては包帯で覆られていた。手足もそうで、手先からつま先まで全て包帯で覆られている。

黒い着物に赤黒い彼岸花の刺繍。羽織も赤黒く、彼岸花の花が散っている刺繍が入っていた。

空気は重い。女性も男性も喋らない。しかし、そんな重い空気を壊すように慌ただしく誰かが入ってきた。


「主様、大変です！！ 鬼が一匹殺られました！！」
「ほぅ」


主様と呼ばれた男性は小さく声を漏らすだけで何も言わない。


「…鬼殺隊が、現れました………」


男が嗤った。包帯を巻いているせいで顔は見えない。けれど、分かるぐらい嗤っていた。


「ならば、鬼を沢山増やさないとなァ！」
「兄様！ ……それは…」


女が初めて動いた。男は女の方を見ると立ち上がり、向かう。


「何だ禪豆子(ゆずこ)。文句でも有るのかァ？」


男が禪豆子と呼ばれた女の頭を鷲掴みした。グググッと力を入れる。すると禪豆子の頭が悲鳴をあげ、潰れた。

ピシャッと男の着物に血がついた。嫌そうにそれを見るが着替えようとはしなかった。
潰れた頭はすぐさま治っていく。そう、彼女は鬼だったのだ――。

問１７:なんで俺、ここに居るの？→←問１５:鬼殺隊って何？ 武装探偵社って何？

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