我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問１５:鬼殺隊って何？ 武装探偵社って何？ ページ14

鬼殺隊。
それは人喰い鬼を狩る力を有した剣士、そしてその剣士を支える者たちが集まった、政府非公式の組織。そのルーツは1000年以上も前に遡り、大正時代の構成人員は数百名を超える。今は善逸唯一人。

武装探偵社。
犬猫の迷子捜索や浮気調査をする一般的な会社とは全く異なる、主に斬った張ったの荒事を領分にする軍や警察に頼れない危険な依頼を取り扱う探偵社。警察や議員・官僚等などの公的な人物との繋がりもあり、彼らへの貸しやコネも多い。日本国内では数少ない異能開業許可証を保有している。敦曰く「昼の世界と夜の世界、その間を取り仕切る薄暮の武装集団」。

ああ、と善逸は思う。敦の粋な計らいで探偵社員全員の自己紹介を聞けたのはいいものの、なんと言うか、苦手な人が分かってしまった為に微妙な気持ちになっていた。

善逸の苦手な人、それは太宰治である。彼の言うことは嘘は言っていない。けれど、真実を言っている訳でもない。駆け引きが得意な頭のいいタイプである。

善逸の周りには何だかんだ直感で動くタイプが多いため、少し苦手意識を持ってしまうのだ。


「ねぇ、我妻君。少し私とお喋りでもしないかい？」


何をやった訳でもない。ただただ、どっと疲れが善逸を襲った。

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