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episode21 ページ40

「雲雀!!」



上を見上げると、そこには雲雀の姿。
黒いスーツを着た男を片手で持ち上げ、その場に放り捨てた。
そして観客席から俺たちのところまで降りてくる。



「赤ん坊から連絡が来たんだ。
Aを連れ去られたんだって…?」



ニヤリと笑う彼の目は、少しも笑ってなんていなかった。
Aを取られたことに対してひどく腹を立てているらしい。



「群れるのは嫌いだ。
だから僕は僕の独断でやらせてもらう。」

「…ああ。」



俺は笑っていた。
俺だけではなく、ツナやここにいる雲雀を知るやつらが口元をゆるませていた。
ディーノなんて、ほっと溜息をついている程。
いや気持ちはわかるけど雲雀信用しすぎだろディーノ…。



「助かる。」

「君達を助けるつもりはないよ。」

「それでも、嬉しい。」

「物好きだね。君は。」

「なんだっていいさ。当然の感情だ。
そんなことより、術師を始末してくれて助かった。」

「ただの個人的な恨みさ。」



そうだ。こいつは術師が嫌いなんだ。
的確に仕留めやがって、嫌味なやつだ。
そんなことを考えていると、
後ろから聞こえて来たディーノの声。




「お出ましだ!!!」




そこに立っていたのは、紛れも無い俺の大切なやつを奪っていった集団の幹部とボスだった。

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ミリア - もし今後他の作品を作る予定があったらリボーンとコラボかトリップか転生した銀魂の銀時か高杉の姉か妹かワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも体調にきよつけて下さいこれからも応援します (2017年10月10日 17時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きな作品になりました。 (2017年10月10日 17時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキノ | 作成日時:2016年11月7日 16時

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