44個目 インハイ予選5 ページ45
大坪先輩のお言葉に甘え、私も休憩をとることにした。
更衣室にいる訳にもいかないのでお昼ご飯を持って外に出るとそこは2階のバルコニーで誰もいなかった。
『ここでいっか』
私は1人お昼ご飯を食べた。とは言ってもチョコですが←
ほんとチョコ美味しい…幸せ。
1人手すりに寄りかかりもぐもぐと食べていると、
高「あ、いたいた。真ちゃん見つけたぜ〜」
『ん?あれ、どうしたの2人とも』
声のする方に振り向くと緑間くんと高尾くんがいた。
高「Aちゃんの事だから1人で飯食ってんじゃねーかなって思ってさ」
言い方に気をつけて欲しい。それだと私がぼっち飯極めてるみたいじゃないか。
…そうだけども
緑「…まさかそれだけとは言わないだろうな」
そう言うと緑間くんが私の手元をみて眉間にシワを寄せた。
『これだけですが?』
そう言うと緑間くんはズカズカと歩み寄り、あろうことか私のチョコをぶんどった。
『あぁー!!!僕のだぞぉ!!……うわっ!』
せっかくボケてたのに突然何かを投げてきた。
どうにか落とすことなくキャッチしたものを見ると、それはおにぎりだった。
『おにぎり……?』
緑「マネージャーなら自己管理ぐらいするのだよ。試合中に腹が減ったなど言われても困る」
高「ぷっ、相変わらず素直じゃないね〜?」
緑「黙れ高尾」
『あ、ありがとう』
まじツンデレだな、ツンデレの中のツンデレ、キングオブツンデレだよ君は。口では厳しいことを言っているが私は純粋に嬉しかった。
高「じゃ、俺ら先戻ってるぜ?」
緑「遅れるなよ」
『あいあい』
そう言って2人は中に戻っていき、また1人になった私は貰ったおにぎりを頬張った。
『……うまっ』
そのおにぎりはいつもよりずっとずっと美味しく感じた。
お昼ご飯を済ませ私も中へと戻る。すると目の前から歩いてくる人物にハッとした。
『黒子くん!』
黒「…!Aさん、お久しぶりです」
小金「え、A?」
黒「彼女はAさんの双子の妹なんです」
小金「えぇ!?そ、そうなの!?」
『はい、双子の妹のAAです、よろしくどうぞ』
だよね、やっぱり驚くよね。その反応待ってた。
小金「黒子の友達?」
『友達というか……顔見知り?』
私には友達と言いきれる人はいないんか!自分で言うと悲しいんだけど!!
黒「中学で一緒だったんです」
小金「なるほど…(ていうか、俺より先に黒子に気づいた…?)」
『ていうか決勝までくるなんてすごいね』
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時