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『元不良か何かですか?グレてらっしゃるんですか?』
高「ちょっ、Aちゃん!ストップ!www」
宮「おい高尾!サボってねぇで片付けろ!轢くぞ!」
やば、高尾くんが轢かれてしまう。
いやてか轢くもなにも無免許運転になるよね、それ。
『とりあえず片付けしてきなよ、後で言うから』
そう言うと、りょーかい♪と言って片付けに戻った。
どうだったか、ね…
高「Aちゃんお待たせ!」
緑「早く行くのだよ」
『行くのだよ』
緑「おい、真似をするな」
それから授業を受け(緑間くんに叩き起されながら)昼休みになった。
高「やっと飯だー!」
緑「お前は途中で何か食べてただろう」
高「へへっ、バレてた?」
『バレバレだよ』
机をくっつけ、いや、高尾くんがこっちに机をくっつけただけだが皆でお弁当を広げた。
高「Aちゃん」
『ん?あぁ、朝のね?』
いつものふざけた様子のない高尾くんを見てすぐ察した。
『放課後にも見学させて欲しい。返事はその後ってことで』
高「ん♪りょーかい♪」
緑「ふん」
私の返事に嬉しそうに頷く高尾くんと満更でもなさそうな緑間くん。
くそ、この空気苦手だ。というか答えが分かってるみたいなその顔やめろ!
恥ずかしいんだけど!!
高尾side
初めは面白い子だと思った。関わった事のないタイプの女の子だし。
俺達秀徳のバスケ部にはマネージャーがいない、そうなれば必然と俺達1年生がその役割を担うことになる。
俺や真ちゃんはレギュラー入りしてるとはいえ、それでもやらないといけないこともある。
「はぁ、こんなことしてる暇があるなら練習してぇな」
緑「無駄口を叩く暇があるならさっさと終わらせるのだよ」
「へいへい」
マネージャーがいればなぁ……
そんな事を考えていた時、
『私選手とかって感じじゃないし、あ、でもマネージャーとかは気になるかも…』
「Aちゃんマネージャー興味ある!?」
見つけた、俺達のマネージャー候補!
それからどうにかこうにか頼み込んだ。Aちゃんは渋ってはいたが押せばどうにかなりそうだ。
『てか、なんでマネージャーいないの?強豪校なら各学年に1人以上はいるんじゃないの?』
「えっ!え〜と………」
だが1番聞かれたくない事を聞いてこられ、思わず目を泳がせてしまった。
『なに、マネージャーが入りたがらない理由でもあるの?』
「うっ…」
あるんだよな、それが……
それから真ちゃんがマネージャーが入らない理由を話し始めた。
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時