14個目 ページ15
高尾くんはそのままどこかへ行ってしまった。ちょっと寂しい。
同じクラスになれたら、とか思うけど難しいだろうな。
そんな事考えながら私も入学式に出るため案内を頼りに足を進めた。
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無事入学式も終わり、今はクラス割りを見に来たところだ。
にしても至る所に人人人。人がゴミのようだ…!←
私が参加したいつかのLIVEもこんな感じだったなーとか思い出しながらどうにかクラス割りを見ようとするが、如何せん私の身長では見えない。
『うっ…人酔いする…っ』
人の多さに気分が悪くなりそうになり、1度この場から離れようとした瞬間、誰かに手を掴まれた。
『っ!?』
人って本当に驚くと声が出ないだな、なんて頭の隅で呑気な事を考えながら手を掴んだ相手を確認するとホッと安心した。
高「よっ!びっくりさせてごめんな!」
『高尾くん』
今朝仲良くなった高尾くんが人懐っこい笑顔を浮かべてそこにいた。
それにしてもよく見つけたな。
高「クラス割り見た?」
『戦いに負けたからあとから見ようと思ってた』
高「まぁ、今が1番人やばいもんな〜w」
そう言いながら壁際で私を人の波から守ってくれている高尾くんにときめいた。
こいつ…できる…!
『てか朝どこ行ってたの?トイレ?』
高「ちげぇよwバスケ部んとこ!」
『高尾くんバスケ部入るの?』
高「まぁね♪ あ、もう見えそうじゃね?」
人も疎らになり始めやっと私たちはクラス割りを見に行くことができた。
『A……A……分からん』
高「おい!諦めんなよ!ww」
多分2クラスぐらい見て諦めた、文字が多いんだもん。
高「仕方ねぇな〜………お!Aちゃんあった!」
『でかした高尾くん!』
高「…あ、同じクラスじゃん!」
『え、ほんと?!うぇーい!』
高「うぇーい!こりゃあ楽しい1年になりそうだな!」
嬉しさのあまりハイタッチした。まさかまさかの同じクラス、神様フラグ回収しないでくれてありがとう。
高「じゃあ行くか!」
『りょ』
自分たちのクラスに行くと既に人がいた。
とりあえず決まった席につくと高尾くんとはちょっと離れてた、残念。
すると丁度よく私達のクラスの担任が入ってきた。
それからはいろんなプリントを貰ったり連絡事項やら伝えられ昼あたりには終わった。
『ふぅ…』
思っていたより気を張っていたせいか気疲れがすごい、早く帰ってベッドinしたい。
するとあるプリントが目に入った。
"入部届"
部活、ねぇ…
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時