隊長。なぜ私はあなたの彼女になったのでしょうか Part2

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新八視点







神楽ちゃんの語尾のアルに隊士達は少し戸惑ったみたいだけど気にせず話を続ける





隊士 ｢どんな手を使ってでも殺せ。近藤を消したとしても土方とAがいては意味が無い｣





さっきまではAちゃんが姫抱きに着いてブツブツと語っていたが、静かになる





隊士 ｢近藤暗殺の前に不安要素は全て除く。近藤･土方･Aが消えれば真選組は残らず全て伊東派に恭順するハズだ。そして何よりも…… 天人のAは売れば金になる。その金を使えばこれから有利になっていくだろう｣






A『……私、売られるのか？』



そう言って怯えるAちゃん





隊士 ｢我等以外の大事に気づかれるなよ。あくまで攘夷浪士の犯行に見せかけるのだ。この段階で伊東さんの計画が露見すれば真選組は真っ二つに割れる｣




神楽ちゃんが無線のボリュームをあげる




隊士 ｢Aについては鬼兵隊の来島また子殿に任せた。近藤の方は半ば成功したようなもんだ。伊東さんの仕込んだ通り、隊士募集の遠征につき既に列車の中。付き従う隊士は我々の仲間。奴はたった一人だ…… 近藤の地獄行きは決まった｣









近藤視点





近藤 ｢久しぶりだなぁ。武州に帰るのも｣




列車の中で伊東先生にそう話しかける




近藤 ｢あそこはトシと総悟の生まれ育った土地でね、どいつもこいつも喧嘩してばっかの荒れた土地だったよ。今とやってる事は変わらんがね。たまに不安になる、俺ァあの頃からちったぁマシになったかってね。少しでも前に進めてるのかって｣





そういうと伊東先生は足を組みなおして





伊東 ｢君は立派な侍だ｣





と、言葉を返す





伊東 ｢僕は君ほど清廉な人物に会った事がない。無垢というのかな。君は白い布のような物だな、何ものも受け入れ何色にも染る。真選組はきっとその白い布にそれぞれの色で思い描いた御旗なのだろう｣




俺は静かに話を聞く





伊東 ｢比べて僕の色は黒だ。何者にも染まらないし全てを黒く塗りつぶしてしまう。どこへ行っても黒しか残らない。僕の通った所は全て僕色に染まってしまう。｣







横を見ると、先程まで座っていた隊士達が抜刀して俺を囲んでいた









伊東 ｢近藤さん、済まないね｣









伊東 ｢君たちの御旗はもう真っ黒に染まってしまったんだよ｣

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