クッソ邪魔。【青葉城西】

毒舌20% ページ21

？「…………」

「…えーっと」


何故このような状況になっているのだろうか。

今、私の前にいるのは私がパンをあげた、目つきの悪い人です。ちなみにこの人の名前は京谷賢太郎さん、バレー部に所属している2年生らしい
その京谷さんと私が向き合っているのは理由がある。この間の話で京谷さんが誰でどんな人か聞いた時にうっかり、ついうっかり！私が面識がある事を言ってしまったため、及川さんに主将命令！とか言われて説得する事になってしまった

……さて、どう切り出すか


「…京谷さん、ですよね」

京谷「！…なんで知ってんだ」
「改めて自己紹介させて頂きます。青葉城西高校1年の月詠Aです、最近バレー部のマネになりました。今回こうやって話に来たのは現バレー部主将の及川さんに命令された為です。文句があるなら本人に直接どうぞ」


はい！ここまで一息で言い切りました！私すごい！

まあ、言われた京谷さん本人は私をずっと睨んでくるんですけどね！！


京谷「それで、何の用だ」

「用件としましては、今度東京で合宿があるのでそれのお誘いです。いわく、及川さん的に連れて行きたいらしいでs「断る」…ﾃﾞｽﾖﾈｰ」


なんとなくそんな予感はしていた。なので、私は京谷さんを連れて行く為に策をこうじてきたのであーる！！


「私、この間京谷さんにパンあげましたよね？」

京谷「………おう」

「あのパン、実は手に入れるのがめちゃくちゃ難しいパンなんですよー。あの時はあげちゃいましたし、私も後悔してる訳じゃないんですよ。ただ、京谷さんが少しでも恩を感じてるなら恩返しをして欲しいなーって」


そう、策というのはこの間のパンの一件を持ち出して言うことを聞いてもらおうと思ったのであーる！

そして、京谷さんは黙っちゃったよ。なんか考えてるのかな
すると、京谷さんが小さな声で呟いた


京谷「…分かった、参加する」

「……え！いいんすか？！」
京谷「お前が言ったんだろうが！」

「あー、マジか。いや、断られると思ってたんですけどねぇ、いや、参加してくれるならそれで構わないんですけど、はい。ありがとうございます」


京谷さんは日にちと集合時間を聞いたらすぐに帰ってしまった

これは、良い報告ができそうだな

そう考えながら私は及川さん達がいる場所に向かった

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