クッソ邪魔。【青葉城西】

毒舌18% ページ19

「………」
？「………」


無言辛い。

そこに居たのは金髪の目つきの悪い人で、手にはハミマの袋を持っていた


？「……ﾁｯ」

「ちょい待って下さい」


その目つきの悪い人が私を見て、舌打ちをして帰ろうとしたので咄嗟に呼び止めてしまった

どうするよ、明らかに不機嫌だよ。だけどさ、人に舌打ちされたら腹が立つに決まってるじゃん


「…あの、ここでお昼食べるならどうぞ。只、初めて会った人に対して舌打ちは止めた方がいいと思いますよ」

？「ア゛ァ？」
「……」


こっわい！！！！何この人めちゃくちゃ怖い！あんなに睨まれたの初めてだよ。てなわけで、私は無言を貫く！

すると、その人は少し離れた場所に座りハミチキを食べ始めた。ハミチキ好きなのか？
そんなことを考えながらお互いに何も言葉を発さずに、黙々とお昼を食べ進めた

ドサッ


そんな音がしたのは私がパンを取り出そうとしたタイミングだった。私が音のした方を見ると、なんとそこにはさっきの人がパンを落としていた

oh…

その人は絶望した顔で落ちたパンを見つめていた。…なんか可哀想だな。明らかに顔が暗いし


「…はぁ、致し方ない」

？「……」

「これ、どうぞ」
？「あ？」

「パン落としたんですよね？じゃあ私はお弁当も食べたのでどうぞ」


そう、私は自分のパンを差し出した。嫌だけど、嫌だけど！！流石に目の前で見てしまった以上見て見ぬふりは出来ない

その人は躊躇っていたが、その時に腹の虫か鳴ってしまい私からパンを受け取った


？「……助かる」

「！！…ちゃんと言葉話せたんですね」
？「ああ？！」

「冗談です、お気にならさず」


私はそう言ってその場から離れた

………やばい、今の私超かっけえ

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