いや違う、この本丸の主は私だ。【刀剣乱舞】

夢みたいな現実。１１ ページ11

＿＿その頃の菜乃＿＿





「……ぅわぁぁぁ………………意外とでかい…」


噓でしょ…もうなんかちょっと小さい旅館並みに大きいぞ？
これじゃあ、逆に落ち着かないって私が。

と、取り敢えず入ってみるか。


「わぁあ！ 勝手に電気付いた！！」


変なところで現代的だな…

でもこれなら離れ探索出来るかな？
幽霊出る可能性もあるけど、やっぱ一人でもやりたいよね探索は。


＿＿はあああ…すげぇぇええ……地図あったよぉ…
何なの？ 離れってお客さんでも呼んだ時用なの？

だってキッチンあるし、リビングあるし、お風呂あるし、トイレあるし…ほんとに生活するには困んないな。






…………………ん？ けんどう、じょう…？

嘘でしょどういうこと？ 本当にここって何する場所なの…？ もう混乱してきた…



もういいや…考えるの諦めよう…
もう、資料室行こう…





で、資料室着いたんだけど…



はい？ 何ここ？ 図書館？
なんか大分地下入るなぁって思ってたら、これは図書館よりも大きんじゃないか？…本詰まってないけど。

てことはこの本丸は始めて間もないのかな？
え、じゃあ何で私ここにいるんだろう…いやでも「見習いさんようこそ！」って言ってたもんな。見習いが来ることは知ってたと、思う…。

四ヶ月ちょいなんだ、この本丸。
あ、でも極はいないみたい。私と同じだなぁ。

えーっと…初期刀は山姥切国広で、初期鍛刀は前田藤四郎、初脇差はにっかり青江かぁ。
私の本丸と同じだ。
世間は狭いって言うけどほんとにその通りだ。

おっ、ここ小竜景光ゲットしてる。
最近いち兄来たのかぁ……私の本丸と似すぎてるなぁ。何で？
こんな偶然ある？

いやいやこれは私の夢だから似てるだけなんだよ、うん。





…でも似てるならなんで私の本丸にしてくれなかったんだろう…神様がいるなら残酷ですなぁ。
何でもかんでも神様のせいにしちゃいけないけど。

って、刀剣男士たちも一応神様か。


「ん？ あれ、この本落ちてる…









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は？ うそ、でしょ……？」









そこに記されていたのは、目を疑うことだった。

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