traveler284 ページ45
『ねぇ、あのさ……』
キッド｢そんな、ドスの効いた声で呼ぶなよ。少しぐらいいだろ？それに、俺がAさんに、許可を取ろうとしたのは子守唄だけだからな？まぁ、騙されたと思って大人しくしてろって。｣
そう言いながらご丁寧に手袋を外して私の頭をゆっくり優しく撫でてきた。
”これで眠気が襲ってくるなら苦労はしてないのだが？”と思ったのだが、そんな思いとは裏腹に突然瞼が重くなって一気に眠気が襲ってきた。
キッドすげぇ！！
抗うことも出来ずどんどん視界が狭くなっていく。
『キッド……ダメだ。このままじゃ寝ちゃう……。』
キッド｢おうおう、寝ろ。次はAさん宅のマンションのベランダで、会おうぜ？｣
キッドのこのセリフを最後に、私はあっという間に夢の世界に旅だった。
次に目が覚めた時は誰もいなかった。
外はすっかり夜が明けて太陽が元気に活動していた。
手には初めてキッドに会った時みたいに予告状が握られていた。
というか、寝ている間に勝手に握らされたんだな。
《しっかりと寝顔撮らせてもらったぜ。ご馳走様wwww KID》
『あーーー！！ちっくしょう！やられた！！』
油断した！！
まさか寝顔撮られるとは！！
そういうの興味ないと思ってたのに！！
珍しいお客は両者とも昨日が最後だった。
あの後は見知った人達が、お見舞いに来るだけだった。
『もう……迎えにこなくても大丈夫って言ったじゃん。仕事は？』
萩原･松田｢午後からちゃんと行く。｣
『……そう。』
長いようで短い入院生活が終わった。
後々怒られるのは嫌だったので言われたとおりちゃんと退院する日をグループLINEに流しておいた。
そうしたらこの結果だ。
この2人しかいないってことは他のメンツはどうしても外せなかったって所かな？
いや、そもそも頻繁に休みを取ってる爆処組がおかしいのか？
段々警察関係の仕事をしてる人達の常識がわからなくなってきた。
それもこれも全部警察学校組のせいだ……。
萩原｢荷物はそれで全部？｣
骨折してない方の手に持ってるカバンを見て研二さんがいう。
その問いに”Yes”と答えると”両手ふさがっちゃうから俺が持つね”なんて言って私の手から奪って行った。
私を挟むように両端を陣取る爆処組。
何だかこの歩き方にもすっかり慣れてきちゃったよ。
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癒し系猫 - 作者様！真澄じゃなくて真純ですよ！ (2021年3月21日 10時) (
レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - 273話の自分サイドの上から２行めの全身が前進になってます (2020年6月1日 18時) (レス) id: b64abaedd3 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 362話の次も362話になってますよ (2018年12月10日 17時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - んぁぁぁぁ!!更新待ってました!!いろんな人の心配(デレ)で顔ゆるみました。警察学校組と哀ちゃんとキッドが最高過ぎます･･･ (2018年12月9日 21時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - やったぁ♪♪ 最新してる。夢主も目を覚ましたし。キットが何故か見舞いにきているし……アンケートはまさかの結末だった (2018年12月9日 21時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずポン酢
| 作成日時：2018年11月11日 17時
